3か月でマスターする西洋美術「(9)印象派II パリの喧騒を描く」2026-06-09

2026年6月9日 當山日出夫

3か月でマスターする西洋美術「(9)印象派II パリの喧騒を描く」

ルノワール、ドガ、スーラ、それから、ロートレック、である。

この時代、19世紀末のパリというと、文学でいうと、『失われた時を求めて』のころということになるだろうか。『失われた~~』で印象に残るところとしては、パリの街の明け方の、街頭の物売りの声、それを家の中の寝室で聞いているシーンなどである。

また、ゾラの『ナナ』などだと、舞台に立つ女優ということだが、同時に、娼婦でもある。

あるいは、『ボヴァリー夫人』の時代でもあるだろうし、モーパッサンが書いた人びとの時代でもある。

細かな歴史的変遷はあるだろうし、フランスの近代文学と芸術に詳しい人であれば、(こんなに雑ではなく)もっと精細な見方をするところにちがいない。

ロートレックで思うこととしては、やはり、絵画とメディアということになる。街角のポスターであり、印刷技術としては、リトグラフが実用的になってからということになるだろう。

この時代の芸術家たち(に限らないが)、今の社会の特に性的な倫理規範からするならば、とんでもない連中が多かった……といっていいと思うのだが、そういうことは、特に言うまでもないことでいいと思っている。

2026年6月4日記

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