ドキュメント20min.「塀の中の対話」 ― 2026-06-09
2026年6月9日 當山日出夫
ドキュメント20min.「塀の中の対話」
刑務所にいる人を取材した番組は、ときどきある。和歌山の刑務所であったり、尾道の刑務所であったりすると、そこにいる人たちが、一定の属性がある。女性である、老人である、など。府中の刑務所であるが、登場していた人としては、覚醒剤とか詐欺とか。殺人とか窃盗とかということではない。どういう罪状で服役しているのか、ということもかなり選んで番組を作っていると思う。
この番組で異色なのは、取材する側、インタビューする側として、後藤勝という、戦場を取材してきたカメラマンを起用したことになる。戦場で見てきたこと、体験してきたこと、これがあって、今の日本で犯罪をおかして、有罪になって、刑務所にいる人と、どういう話しをするか、である。
話しがかみ合っているようでいながら、しかし、実際に見ているもの、体験してきたものは、違ってもいるかな、という印象を持つ。
戦場を取材するカメラマンになろうと思ったとしても、そう簡単になれるものではない。戦闘地域に行って写真を撮るということだけなら、なんとかなるとしても、その写真を売って生計をたてるということになるかどうかは、また別の問題である。(これも、今の時代だったら、SNSなど、WEBメディアで、いくらでも個人として発信することも可能な時代になってきてはいる。そして、さらには、この写真は、AIで作ったものではないという証明が必要な時代にもなっている。)
覚醒剤など、今の日本だから犯罪になるが、世界をみわたせば、こんなことは日常当たり前である、という地域も多いだろう。そして、そのような地域でこそ、紛争や武力衝突も起こるかと思うので、そういう地域を取材してきたカメラマンとしては、思うところがあるかもしれないとは感じたところである。
だからといって、こういう方向で、インタビューの話しの方向を持っていくということもできないことだったとは思うが。
2026年6月4日記
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