NHKスペシャル「白い旗 水木しげると硫黄島」 ― 2026-09-01
2026年9月1日 當山日出夫
NHKスペシャル「白い旗 水木しげると硫黄島」
水木しげるは、かなり読んでいる。代表作は、『ゲゲゲの鬼太郎』であるが、これが、『墓場の鬼太郎』として、少年マガジンに連載されたときからリアルタイムで読んでいる。だが、その前の、貸本漫画の水木しげるは、知らない。ちょうど私ぐらいの世代が、貸本漫画から、少年漫画雑誌へ移行する時期にあたっていたということになる。貸本屋のことは、かろうじて記憶にはある。
水木しげるの戦争漫画というと、何よりも、南方のジャングルの樹木の描写の濃密さが印象に残る。
水木しげるが、硫黄島の白い旗のエピソードを漫画に描いたことは確かだとして、それがどういう意図であったのかは、これは、水木しげる自身が書いているように(テレビに映っていたように)……降伏することも、また、命令にしたがって戦い続けることも、どちらも選択肢としてあって、一方だけが良いということにはならない。これはこれでいいと思う。
それを、この番組だと、反戦、という方向に持っていきたくてしかたがない、という作り方になっている。
私の理解だと、水木しげるは、戦争の過酷さ、戦場の残忍さを描いた漫画家ではあったが、しかし、現代のような絶対平和主義の反戦ということではない。それは、『ゲゲゲの鬼太郎』やその前の『墓場の鬼太郎』など、読んでみると感じるところである。
2026年8月24日記
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