百日紅2017-08-16

2017-08-16 當山日出夫(とうやまひでお)

水曜日なので、花の写真。

夏を代表する樹木の花である。我が家には、いくつかの百日紅の木がある。そのうち、庭から見ることのできる木を写してみた。赤い花の咲く種類である。

その名のとおり、花の時期が長い。ちょうど今が盛りであろうか。

日本国語大辞典(ジャパンナレッジ)を見てみると、「さるすべり」で検索すると、古い用例としては、

御伽草子・草木太平記(有朋堂文庫所収)が、もっとも古いようである。江戸初期。その次が、俳諧・毛吹草になる(1638)。

近世になって、「さるすべり」として、現在の樹木、花をさす語として、定着したもののようである。

ただ、表記をみると「百日紅」の漢字の古いものは、

日本植物名彙(1884)

になる。「さるすべり」に「百日紅」の表記があてられるようになったのは、かなり新しいことのようだ。

また、興味深いのは、「さるすべり」の語で、他の樹木の異名としていくつかあがっている。そのうち「りょうぶ」の異名ともある。リョウブの木は、我が家の近辺にもある。白い房状の花をさかせていた。

サルスベリ


サルスベリ


サルスベリ

Nikon D7500
AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3 G ED VR

マキ2017-08-09

2017-08-09 當山日出夫(とうやまひでお)

ブログに花の写真を掲載するようになって、庭にある木をいろいろと観察するようになった。これまで気付かなかったことに気付く。その一つが、マキである。

庭木としていくつかある。それが実や花をつけることを、このたびはじめて知った。毎年、夏になると植木屋さんに剪定してもらう。その後、どうなるか見ていたら、実であろうか、白い丸いものが目についた。すべての木にあるというわけではない。実をつけない木もある。

それから、さらに観察してみると、花のようなものをつけている木があることに気付いた。たぶん、花なのだろうと思う。手元にある、簡便な図鑑で確認してみると、どうやらマキ(イヌマキ)の木の花のようである。

ところで、マキという木、庭木として植えてあるのは、イヌマキだと思うのだが、「まき」で日本国語大辞典(ジャパンナッジ)を検索してみると、「まき」の、いぬまき、こうやまき、の用例はかなり古くからあるようだ。

載っている最古例は、日本書紀になる。その次が、鎌倉時代になって、名語記である。はたして、現在の普通の庭でみる植木のマキと同じ植物なのかどうかは、詳しく検証の必要があるだろう。だが、「まき」という名で呼ばれる樹木が、古くは上代からあったらしい。

我が家のマキの木が、これからどうなるか観察していくつもりでいる。

マキ


マキ

マキ

Nikon D7500
AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4 E ED VR
AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8 G

ツユクサ2017-08-02

2017-08-02 當山日出夫(とうやまひでお)

水曜日なので、花の写真。今日は、ツユクサである。以前にくらべると少なくなったようだが、それでも我が家のまわりで目にすることができる。

日本国語大辞典(ジャパンナレッジ)を見ると、初出例は、『宇津保物語』、それから、『枕草子』にもある。平安時代から、「つゆくさ」の語はあったことがわかる。

『枕草子』の用例は、

「見るにことなることなきものの文字に書きてことごとしきもの、いちご。つゆくさ。水ふぶき」

とある。実際に見てみるとどうということはないが、文字で書くとたいそうなものに感じるということらしい。しかし、現代の我々の感性からすれば、ツユクサは、「つゆくさ」「露草」の語形がいちばんしっくりくる。栽培して愛でるというものではないかもしれないが、道ばたに咲いていると、ふと目がとまる花である。

季語としては、秋とのことだが、私の感覚としては、夏を代表する草花の一つである。

ツユクサ

ツユクサ


ツユクサ

Nikon  D7500
AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4 E ED VR
AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8 G

マンリョウの花2017-07-26

2017-07-26 當山日出夫(とうやまひでお)

水曜日は、写真の日ということにしている。花の写真である。今日は、庭にある木のうちから、マンリョウを選んでみた。マンリョウは、センリョウとならんで、その実を愛でる。特に冬のものとして意識している。そのマンリョウが、今、花をつけている。

ちょうど今がその花をつける時期にあたっている。木の根元を見ると、散った花びらがちらばっているのが目につく。

日本国語大辞典をひいてみる(ジャパンナレッジ)。「まんりょう」の語の初出例は、物品識名(1809)「マンリャウ」とあるよし。ヤブコウジ科の常緑低木。

世界大百科事典をみると、興味深い。冒頭を引用してみると、

「同属のヤブコウジ(十両)がヤマタチバナの名で『万葉集』に登場するのに比べ、認識は遅れ、『多識編』(1612)でマンリョウの中国名■砂根(すさこん)にアカキがあてられたのが初出で、『本草薬名(やくめい)備考』(1678)にも朱砂根にアカキが使われている。」

また、表記については次のようにある。

「マンリョウ系の名は18世紀末ころから使われ始めたが、初めはまん竜、万量、万里ゃうなどと綴(つづ)られ、文政(ぶんせい)(1818~1830)のころから万両が庶民に定着し始めた。」

いま、センリョウ(千両)と対にして、マンリョウ(万両)と憶えているが、これは、かなり新しいことのようである。

我が家の庭には、センリョウもある。マンリョウとともに、冬になると黄色や赤の実を付ける。花が、黄色や赤になっていく様子を、これから観察していきたいと思っている。

マンリョウ



マンリョウ


マンリョウ


マンリョウ


Nikon D7500
AF-S DX NIKKOR 40mm f/2.8 G

キキョウの花2017-07-19

2017-07-19 當山日出夫(とうやまひでお)

家の池の横でキキョウが咲いている。白い花の種類である。

ジャパンナレッジで、日本国語大辞典をしらべると、初出例は、平安時代の村上御集(967年頃)になる。

また、「ききょう」は、かさねの色目でもある。栄華物語に用例があるよし。表は二藍(ふたあい)、裏は青。きちこう。

薄紫の花が、少し前に一輪だけ咲いていたのを見つけたのだが、それ以上咲かずに、雨にうたれてしおれてしまった。今、咲いているのは、白い花。園芸種なのであろうと思う。

池の端に、池に向かって咲いているので、写真に撮るのは、対岸から望遠レンズをつかってになった。つぼみとか花一輪だけなら、近寄って何とか写すこともできるが、まとまってになると無理である。

NikonのDXで300ミリ。35ミリ換算で450ミリになる。数メートル離れた花の咲いているところを、なんとか写すことができた。


キキョウ


キキョウ



キキョウ


キキョウ

Nikon D7500 AF-S Micro NIKKOR 40 2.8 G AF-P NIKKOR 70-300 G ED

センリョウの花2017-07-12

2017-07-12 當山日出夫(とうやまひでお)

我が家の庭には、かなりのセンリョウの木がある。

冬になると、黄色い実をつける。そのセンリョウを観察していると、今がちょうど花の咲く時期であるようだ。先月から今月にかけて、時々、センリョウの花を写しておいた。白っぽい小さなつぼみが、わずかではあるが徐々に大きくなって、それが花ひらく。これが、冬になると、黄色く色づいて、季節を知らせてくれる。

冬になって、色づいた実を愛でるのもいいが、その前に、どのように花、実をつけるのか、その有様を観察するような時間をすごしたいものだと思っている。

ジャパンナレッジで「センリョウ」を検索してみると、日本国語大辞典には、江戸時代からの用例がのっている。

見出しは「千両」の表記であるが、樹木については、「仙蓼」ともとある。センリョウ、マンリョウと対にして憶えている樹木であるので……ちなみに、我が家の庭には、マンリョウの木もある……「千両」の表記をついつい思い浮かべてしまう。

最古例は、俳諧・増山の井(1663)に「仙蓼(センレウ)」とあるらしい。それから、『和漢三才図会』にあるよし。おそらくは、江戸時代から、観賞用に栽培されていたのであろう。

写した写真を並べてみると、やはり葉っぱの緑の色が安定していない。それぞれに微妙に緑の色がちがっている。まあ、写した時期が違うから、違ってあたりまえではあるのだが。花の写真を写してみると、花の色よりも、葉っぱの緑の色の色彩表現の方が、写真としては難しいことに気付く。RAWでデータを残しておいて、ある程度一定の色合いになるように調整してみるべきかなという気がしている。

センリョウ


センリョウ


センリョウ


センリョウ

Nikon D7500 AF-S NIKKOR 16-80 AF-S Micro NIKKOR 40

ギボウシ2017-07-05

2017-07-05 當山日出夫(とうやまひでお)

水曜日なので花の写真にする。今日は、ギボウシ。

ジャパンナレッジの「ギボウシ」の項目を見ると、たくさんの記載がある。日本国語大辞典を見てみると、ユリ科ギボウシ属の総称とある。細かには、さらに分類があるようだ。

「ぎぼうし」としての出典の最初は、『堤中納言物語』になる。平安時代から栽培、観賞されてきたことがわかる。

我が家に咲いているのはどれだろうか。

またその表記をみてみると、「擬法師」「擬宝珠」「擬法珠」「蒸露」「秋法師」など、様々な表記がある。

ところで、この花の名前、「ぎぼうしゅ(擬宝珠)」に由来するものかと思うとそうでもないようである。この意味での「ぎぼうし」の用例の古いものは、『太平記』にまで下る。

ともあれ、この花、そんなに目立つというわけではないが、我が家の庭のあちらこちらで、六月に咲いている花になる。もう我が家でのこの花の時期は終わってしまった。その傍らで、紫陽花がいま咲いている。

写した写真は、先月、おりに触れて撮ってみたもの。別に世話をして育てているいうわけでもないので、形がきれいにそろっていない。写真にしてみると、どうも不揃いである。

ギボウシ


ギボウシ


ギボウシ


ギボウシ


ギボウシ

Nikon D7500 AF-S NIKKOR 16-80