語彙・辞書研究会で言いたかったこと2016-11-16

2016-11-16 當山日出夫

語彙・辞書研究会、第50回の研究会に行ってきた。記念のシンポジウムで、テーマは「辞書の未来」。
2016年11月12日。新宿NSビル。

http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/affil/goijisho/

その質疑の時、私が言おうとして十分に語れなかったことについて、ここに書いておきたい。つぎのようなことを私は言いたかった。

もし、日本語が漢字というものをこれからも使い続けていくとするならば、書体・字体・字形をふくめて、安定した形で見ることのできる紙の辞書は、ある一定の需要、あるいは、必要性があるのではないだろうか。たしかに、世の中の趨勢としてデジタル辞書の方向にむかっていることは否定できないであろう。であるならば、デジタル文字ほど、不安定なものはない。特に漢字について、その書体・字体・字形をきちんと確認することは、ある意味では、デジタルの世界では無理と考えるべきかもしれない。逆に、この可変性のなかに、デジタル文字、デジタルテキストの特性を見いだせるだろう。そのような流れのなかで、安定した文字のかたち(書体・字体・字形)を見ようとするならば、まだ、紙の辞書に依拠せざるをえないのではないか。紙の辞書に文字の典拠がある、この地点から離脱したところに、デジタル辞書の未来は、どんなものになるのであろうか。

限られた質疑の時間のなかであったので、上記のことの半分ぐらいしか話せなかった。次の研究会は、来年の6月。発表を申し込んでみようか、どうしようか、いま思案中である。

第114回の訓点語学会2016-05-24

2016-05-24 當山日出夫

5月22日は、京都大学文学部で、第114回の訓点語学会。このごろ、日本語学会の方はさぼりぎみであるが(会費は、はらってはいるが)、訓点語学会だけは、出るようにしている。

会員数は減少傾向にあるらしい。それでも、400名ちかくの会員がいる。学会としては、小規模な方だろうが、研究発表会に出席する立場としては、これぐらいの規模の学会がちょうどいい。

規模が大きくなりすぎると、研究発表会の会場が分かれてしまうことがある。それに懇親会に出ても、人が多すぎて、困惑する。

で、今回の訓点語学会であるが……私個人の興味としては、なかなか興味深かった。特に文字(漢字・仮名)についての発表があった。

最初の発表、略字「仏」の使用拡大と位相(菊地恵太)。
文字(漢字)についていえば、文字の「位相」というのをどう考えるかという論点がある。この点については、すでに、笹原宏之の研究がある。今回の発表についてみるならば、質疑の時にも指摘されていた観点として、漢字が使用されるとき、仏教語として使われているのか、あるいは、そうではない、漢籍の中で使われているのか、これを考えてみないといけないだろう。そのうえで、漢字の字体の異同を考えることになる。

それから、字体と字種との区別から見た篆隷万象名義の重出字(李媛)。
同じ漢字とは何か、という観点。字書のデータベースを作って、同じ文字コード(ユニコード)になる字、という方向で「同じ字」(重複字)を定義していた。これに対して、私が質問したのは、「たとえば、IDSで同じ記述ができる文字を同じと認定することはできないか。さらには、同じ文字コードになる、同じIDSになるといっても、それだけで、同じ漢字が認定できないならば、何か超越的な観点を導入して、この文字とこの文字は同じである/ちがう、という判断をくだすことになるのではないか」と、言ってみた。

最後の仮名の字体について。階層構造としての仮名字体(石塚晴通)。
これは、発表というよりも、問題提起として理解しておいた方がいいだろう。漢字については、書体・字体・字形・字種、といった議論、あるいは、定義が可能である。では、仮名(平仮名・片仮名)については、どうであろうか。漢字と同じように、書体・字体というような階層構造の定義ができるであろうか。

この論点については、これから、私自身、いろいろと考えていかなければならない課題であると思っている。考えたこと、ある程度まとまりそうなら、順次、このブログでも書いていってみたいと思っている。

日本歴史言語学会のプログラム2011-10-28

2011-10-28 當山日出夫

さて、12月はいろいろと用事がある。「じんもんこん」シンポジウムの翌週になるが、どうしようか。東京外国語大学では、

国際シンポジウム「字体規範と異体の歴史」

がある。が、同時に、日本歴史言語学会も、大阪大学で開催である。見てみると、プログラムが発表になっている。

http://www.jp-histling.com/Pages/default.aspx

このHPの「大会案内」から、プログラム(PDF)にリンクしてある。

あまり、家を留守にするわけにもいかない時期であるのだが、さて、どうしようかと、今から、考えるのである。

當山日出夫(とうやまひでお)

日本歴史言語学会2011-05-24

2011-05-24 當山日出夫

この前の日曜日(22日)は、訓点語学会(京都大学)。で、土曜日(28日)は、日本語学会(神戸大学)。ということで、ちょうど中間の時期である。で、以前、このブログに書いたままになっていた、日本歴史言語学会、思い出して、入会の申込書を送信しておいた。

現在のHPは、

日本歴史言語学会
http://jshl.sharepoint.com/Pages/default.aspx

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日本歴史言語学会設立総会・第一回大会次第(暫定)
時 2011年 12月 17日(土)~12月 18日(日)
於 大阪大学 豊中キャンパス(会場未定)
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/

暫定プログラム

2011年 12月 17日(土)
13:00~14:30設立総会
14:45~15:00第一回大会開会の辞
15:00~17:00設立記念シンポジウム
18:00~20:00懇親会

2011年 12月 18日(日)
10:00~17:00研究発表会
(12:00~13:00昼食休憩)
17:00閉会の辞

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ということらしい。12月、じんもんこんシンポジウムなど、いろいろ行事のある時期であるが、出席の方向で考えておくことにしよう。

當山日出夫(とうやまひでお)



公開講座「被災ミュージアムの支援と危機管理対策」2011-04-28

2011-04-28 當山日出夫

以下のような集会があるので紹介。

http://www.mcdn.jp/2011/04/blog-post.html#savejapanmuseum

プログラムだけ転載させていただく。

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第2回 4月30日(土) 15:00~17:00
海外の危機管理に学ぶ  被災ミュージアム復興の課題

・被災文化施設の最新報告と課題
山村真紀(ミュージアム・サービス研究所)

・ドイツ・ドレスデン国立美術館の水害被災と諸外国の危機管理対策
岩渕潤子(慶應義塾大学大学院政策メディア研究科特任教授)

・被災したミュージアム支援のために
南條史生(森美術館館長)

・被災ミュージアムの復興支援と危機管理対策
鈴木隆敏(慶應義塾大学大学院アートマネジメント分野講師)

・特別講演「震災復興の基軸は文化と芸術」
近藤誠一(文化庁長官)

【コーディネーター】
鈴木隆敏(慶應義塾大学大学院アート・マネジメント分野講師)

【会場(両日とも)】
慶應義塾大学三田キャンパス421教室(南校舎2階)

【入場料】
入場無料 予約不要

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當山日出夫(とうやまひでお)

日本史研究会:大規模自然災害から京都の地域歴史遺産を守る2011-04-22

2011-04-22 當山日出夫

日本史研究会で、以下のようなシンポジウムがある。

シンポジウム
「大規模自然災害から京都の地域歴史遺産を守る―東日本大震災の歴史資料保全活動から考える―」

日時:2011年4月23日(土) 13:00~17:00
場所:機関紙会館5階大会議室

詳細は、以下のURL、

http://www.nihonshiken.jp/regular-meeting/135-201104regular.html

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考古学研究会の震災への対応2011-04-14

2011-04-14 當山日出夫

考古学研究会が、4月23日、次のような会合をもつ。

第57回総会・研究集会の変更について
4月23日、24日
岡山大学創立五十周年記念館

震災関係では、
23・24日に、緊急フォーラム -東日本大震災に直面して- が開催の予定である。

考古学研究会
http://www013.upp.so-net.ne.jp/kouken/

(重要)第57回総会・研究集会の変更について
http://www013.upp.so-net.ne.jp/kouken/57soukai-oshirase.htm




當山日出夫(とうやまひでお)

日本アーカイブズ学会2011-03-26

2011-03-26 當山日出夫

みたところ、学会のHPにはまだ掲載されていないようなのであるが、日本アーカイブズ学会は開催である。

2011年4月23日(土)・24日(日)
学習院大学

二日間あるが、さて、どうしようか。通常なら、だいたい参加するのであるが、今年の場合、JADSの方の会議(役員会)も同時に開催の方向で、うごいている。(なにかのついでのときでないと、人があつまれないという、逆説的な事情がある。)

今年、全部の参加は無理でも、研究発表だけは聞いてこようかと思っている。そして、ねんのため、なるべくはやく家にかえろう。

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訓点語学会で発表2011-03-06

2011-03-06 當山日出夫

5月22日、訓点語学会で発表する。京都大学文学部。

七、園城寺『弥勒経疏』の訓点について ―角筆・白点・朱点をめぐって―
 石井 行雄・當山 日出夫

http://wwwsoc.nii.ac.jp/kuntengo/happyo.html


今日は、その発表の準備のうちあわせ。これから、園城寺・奈良博とも、いろいろと連絡しなければならない。発表の『弥勒経疏』は国宝指定。園城寺の所蔵であるが、現在、実物は、奈良国立博物館にある。

この次の週は、日本語学会でも発表。これからいそがしい。

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第22回東洋学へのコンピュータ利用2011-02-27

2011-02-27
當山日出夫

http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/seminars/oricom/2011.html

東洋学へのコンピュータ利用
第22回研究セミナー
とき:2011年3月18日(金)10:00~17:00
ところ:京都大学人文科学研究所本館(新館)1Fガラス張りセミナー室
主催:京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター
問い合わせ:diccs■kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp

プログラム
10:00~10:10 開会挨拶
10:10~10:55 IVSで書けない常用漢字
安岡孝一(京都大学)
10:55~11:40 汎用電子情報交換環境整備プログラムとUCS
川幡太一13:30~14:15 XEmacs CHISEでIVSをサポートしてみる?
守岡知彦(京都大学)
14:15~15:00 IVSのイワタ書体への実装と、相互運用性上の課題について
狩野宏樹(イワタ)・小澤裕(イワタ)
15:20~16:05 訓点資料デジタル画像化の諸問題
高田智和(人間文化研究機構 国立国語研究所)・當山日出夫(立命館大学)
16:05~16:50 実践としての人文情報学(Digital Humanitiesを含む)における諸問題
永崎研宣(人文情報学研究所)
16:50~17:00     閉会挨拶

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