ナンテンの花2018-08-09

2018-08-09 當山日出夫(とうやまひでお)

このところ、水曜日は『この世界の片隅に』について書いているので、花の写真は、木曜日になっている。曜日はずれるが、週に一度の花の写真は、続けてみたい。

前回は、
やまもも書斎記 2018年8月2日
ギボウシ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/08/02/8930607

ナンテンの花である。我が家にいくつかナンテンの木があるが、それらが初夏になると花を咲かせる。普通、ナンテンの木は、その実が赤くなったときが見頃という印象であるが、写真に撮ると、その花もまた魅力がある。特に、接写で大きく写してみて、この木の花にこのような面があったのかと気づくところでもある。

ジャパンナレッジで、日本国語大辞典を見る。

メギ科の常緑低木。中部以南の本州・四国・九州の山地渓間暖地に生え、庭木として栽植される。

とあり、さらに説明がある。用例は、

明応本節用集(1496)、それから、虎寛本狂言・連歌盗人(室町末〜近世初)から、用例が見える。古辞書は、下学集、伊京集、にあるらしい。中世から、「なんてん」の語で使われ来たことがわかる。

『言海』にもある。

なんてん 名 南天 南天燭ノ略 灌木ノ名、人家ニ多ク植ヱテ、其緑葉紅実ヲ賞ス、一根ニ数茎、叢生ス、葉ハ樗(アフチ)ニ似テ鋸歯ナク、冬枯レズ、梅雨中、枝ノ頭ニ、長キ穂ヲ出シ、多ク小枝ヲ分チテ、五瓣ノ小白花ヲ開ク、蘂、黄ナリ、実、円ク小ク、熟スレバ赤ク、穂ニ綴リテ垂ル、甚ダ美シ、春ニ至リテ尚アリ。

これを読むと、大槻文彦の目にも、南天の花の様子が観察されていたことが分かる。

掲載の写真は、二月ほど前に撮影しておいたもののストックからである。今年の夏は異常に暑い。ちょっと身の周りの花の写真を写しに外に出ようという気にもならないので、撮りためておいたものからになっている。

南天

南天

南天

南天

南天

Nikon 7500
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR

ギボウシ2018-08-02

2018-08-02 當山日出夫(とうやまひでお)

このところ、水曜日は、『この世界の片隅に』について書いているので、花の写真は、木曜日になる。

前回は、
やまもも書斎記 2018年7月26日
庭石菖
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/07/26/8925543

我が家にいくつかギボウシがある。ここに掲載の写真のものは、白い花を咲かせる。かなり以前、二月ほど前になるだろうか、写しておいたものである。(今年の夏は異常に暑い。ちょっと外に出て、花の写真を写してみようという気にならないので、以前に写しておいたストックからである。)

ギボウシを日本国語大辞典(ジャパンナレッジ)で見てみると、古くは、堤中納言物語から見える。平安時代の昔から、親しまれてきた花のようである。古辞書としては、色葉字類抄にあるよし。ただ、この花の名前は『言海』にはないようである。

個々の花は可憐な感じがするきれいな花であるが、その花の咲く方向が、それぞれバラバラであるので、写真に撮るのはちょと難しい。花一つだけを、フレームにおさめる構図のものになってしまう。

ギボウシ

ギボウシ

ギボウシ

ギボウシ

ギボウシ

Nikon D7500
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR

追記 2018-08-09
この続きは、
やまもも書斎記 2018年8月9日
ナンテンの花
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/08/09/8937389

庭石菖2018-07-26

2018-07-26 當山日出夫(とうやまひでお)

前回は、
やまもも書斎記 2018年7月19日

http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/07/19/8921098

これまで、水曜日に花の写真を掲載してきたが、このごろは『この世界の片隅に』について書いているので、木曜日になっている。それから、今年の夏は暑い。異常に暑い。ちょっと花の写真を写しに外にでるのも、一苦労というようになっている。これは、二月ほど前に撮影しておいたものである。

ニワゼキショウ「庭石菖」である。我が家の周囲に、初夏のころにところどころに花を咲かせているのが目につく。

日本国語大辞典(ジャパンナレッジ)を見る。

アヤメ科の多年草。北アメリカ原産で、日本へは明治二〇年(一八八七)頃渡来し、観賞用に庭園に栽植されたが、今は各地で野生化している。

とあって、さらに説明がある。いつもなら、『言海』にあるかどうか見るところであるが、この花は『言海』に記載がない。明治二〇年頃に渡来してきたということであるならば、『言海』に記載がないのは、当然であろう。ちなみに、『言海』の成立は、明治二二年から二四年にかけてである。

ニワゼキショウとして名前を覚えていた花であるが、写真にとって見てみると、花の色に微妙な違いがあることに気づいた。どれも我が家の近所に咲いている花である。

ニワゼキショウ

ニワゼキショウ

ニワゼキショウ

ニワゼキショウ

Nikon D7500
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR

追記 2018-08-02
この続きは、
やまもも書斎記 2018年8月2日
ギボウシ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/08/02/8930607

2018-07-19

2018-07-19 當山日出夫(とうやまひでお)

花の写真は、いつもは水曜日に掲載するのだが、今週は、『この世界の片隅に』について書いているので、木曜日になった。

前回は、
やまもも書斎記 2018年7月11日
キンシバイ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/07/11/8913633

栗の花については、去年にも書いている。

やまもも書斎記 2017年6月14日
栗の花
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/06/14/8595337

今年も例年どおりに栗の木が花をつけて、さらに実をつけている。

「くり」の用例を見てみると、日本国語大辞典(ジャパンナレッジ)では、

ブナ科の落葉高木。また、その実。北海道の南西部、本州、四国、九州の山地に生え、果樹として栽培もされる。

として説明がある。用例は古く、日本書紀、万葉集から見える。古来より、親しまれてきた樹木であることが確認できる。

『言海』にも載っている。引用しておくと、次のようにある。

くり 名 栗 [皮ノ色ノ涅(クリ)ナル意カ] 喬木、高サ二三丈、葉、甚ダ櫟(クヌギ)ニ類ス、梅雨ノ中ニ、葉ノ間ニ三四寸ノ穂ヲ垂レテ、黄白色ノ極メテ小キ花蔟リ開ク、後ニ、実ヲ結ブ、円ク扁クシテ、毛刺(イガ)密ニ生ジテ鋭シ、中ニ二三子アリ、秋ノ末ニ、自ラ裂ケテ落ツ、皮堅ク稜(カド)アリ、色赭黒ニシテ、肉甚ダ甘美ナリ、材堅クシテ用多シ。

写真は、先月のうちに写しておいたものである(花)。それから、ちょっと時間をおいて、実のなったところを撮っておいた。

栗

栗

栗

栗

Nikon D7500
AF-S DX Nicro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR

追記 2018-07-26
この続きは、
やまもも書斎記 2018年7月26日
庭石菖
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/07/26/8925543

キンシバイ2018-07-11

2018-07-11 當山日出夫(とうやまひでお)

水曜日なので花の写真。今日はキンシバイ「金糸梅」である。

前回は、
やまもも書斎記 2018年7月4日
セイヨウイボタ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/07/04/8908790

キンシバイの花の時期は長い。漢字では、「金糸梅」と書く。かれこれ一月ぐらい咲いているだろうか。我が家には幾株かのキンシバイの木がある。花が散って地面に黄色い花びらが見えるころになっても、まだ、つぼみの状態のものがあったりする。

日本国語大辞典(ジャパンナレッジ)をひいてみる。「きんしばい」の項目では、

オトギリソウ科の半落葉小低木。中国原産で、観賞用に庭園で栽植される。

とあり、説明が書いてある。ことばの用例としては、

物類品隲(1763)

から見える。近世になってから、ひろまったものらしい。季語としては、夏になる。

この花の名前は、残念ながら『言海』にはない。

ここに掲載の写真は、先月のうちに撮影しておいたものである。RAWデータから、JPEGにしてある。

キンシバイ

キンシバイ

キンシバイ

キンシバイ

キンシバイ

Nikon D7500
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR

追記 2018-07-19
この続きは、
やまもも書斎記 2018年7月19日

京都国立近代美術館「ユージン・スミス」2018-07-06

2018-07-06 當山日出夫(とうやまひでお)

京都国立近代美術館でやっている「横山大観展」を見てきたのは、先週のことである。このとき、四階では、コレクション・ギャラリーの展示があった。その中に、ユージン・スミスの写真も展示されていた。

平成30年度 第2回コレクション展
http://www.momak.go.jp/Japanese/collectionGalleryArchive/2018/collectionGallery2018No02.html

ユージン・スミスの名前は知っている。日本で有名になっているのは、水俣の取材写真においてであるかもしれない。このユージン・スミスの作品を、京都国立近代美術館では、かなり収集しているとのことである。

今回、展示されていたのは、そのコレクションから、『ライフ』などで活躍していた時代の作品をあつめたもの。「カントリー・ドクター」「スペインの村」などの写真群が展示されていた。

見て感じたことを書いておけば次の二点になるだろうか。

第一に、その絵画的作風とでもいうべきものである。

明暗の対比、構図のとりかた、いかにも絵画的である。極端なたとえになるかもしれないが、レンブラントなどを彷彿とさせる、光の描写が印象的である。これは、モノクロ写真ならではの効果といえるかもしれない。また、構図の視点から見ても、これも、いかにも絵画的という印象をうけるものが多くあった。

第二に、にもかかわらず、写真としてのリアリズムである。

『ライフ』などで活躍した写真家として、写真のリアリズムから離れることがない。いや、リアリズムを追求するなかに、上述の絵画的な作風が枠組みとしてある、というべきだろうか。

以上の二点が、ユージン・スミスの作品を見ながら感じていたことであった。

絵画的な構図とか、リアリズムとか、現代の写真が、むしろ、忘れてしまったことかもしれない。写真が芸術であるとして、その原点がどこにあるかを強く印象づける作品群であった。横山大観を見た後であったので、より強くこのことが印象に残っているということなのかもしれない。

セイヨウイボタ2018-07-04

2018-07-04 當山日出夫(とうやまひでお)

水曜日は花の写真の日。今日はセイヨウイボタ。

前回は、
やまもも書斎記 2018年6月27日
ネジキ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/06/27/8904132

我が家の駐車場の垣根の木である。これまで、春になると花の咲くのを目にしてきたが、特に名前を気にすることなくすごしてきた。身の周りの草花など写真に撮るようになって気になった。WEBで聞いてみると、セイヨウイボタとのことである。

セイヨウイボタについては、Google検索では、かなりの情報を得ることができる。だが、このセイヨウイボタは、日本国語大辞典(ジャパンナレッジ)を見てもヒットしない。立項していないようである。

イボタはある。今日は、イボタの項目を見てみることにする。

水蝋・疣取
「いぼたのき(水蝋樹)」に同じ。

とある。「いぼた」の用例は、万葉集目安(室町末)から見える。

イボタノキでは、

水蝋樹・疣取木
モクセイ科の半落葉低木。各地の山野に生える。高さ一・五〜二メートル。

とあり、さらに説明がある。用例は、地方落穂集(1763)、日本植物名彙(1884)にある。また、この木の名(いぼた)は、『言海』にあるよし。

『言海』を見ると、

いぼた
樹ノ名、高サ三四尺ヨリ丈餘ニ至ル、枝葉、共ニ對生ス、葉は楕圓(イビツ)ナリ、枝上ニ二三寸ノ穂ヲナシ、枝ヲ分チテ、五瓣ノ小花、集リ開ク、ねずみもちノ花に異ナラズ、實、熟スレバ、黒ク、鼠ノ糞ニ似タリ。コゴメバナ。

掲載の写真は、初夏の時、五月に撮影しておいたものである。

セイヨウイボタ

セイヨウイボタ

セイヨウイボタ

セイヨウイボタ

セイヨウイボタ

Nikon D7500
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR

追記 2018-07-11
この続きは、
やまもも書斎記 2018年7月11日
キンシバイ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/07/11/8913633

ネジキ2018-06-27

2018-06-27 當山日出夫(とうやまひでお)

水曜日は花の写真。今日はネジキ。

前回は、
やまもも書斎記 2018年6月20日
ウツギ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/06/20/8898569

これは先月写したものである。毎日の散歩道に咲いているのが眼にとまった。とりあえず写真にとって、WEBで聞いてみた。ネジキというらしい。その後、調べてみたりするとネジキであっているようだ。5月ごろに白い花が咲く。そして、木の幹がねじれたようになっている。

日本国語大辞典(ジャパンナレッジ)を見る。

ねじき 捩木・綟木

として、

ツツジ科の落葉高木。本州、四国、九州の山地に生える。高さ約五メートル。幹はややねじれ、若枝は赤色を帯びる。

とあり、用例は、

重訂本草綱目啓蒙(1847)

から見える。言海にもあるよし。

『言海』をひいてみると、次のようにある。

ねぢき 捩木
山ニ生ズ、樹大ニシテ、皆捩(ネヂ)レテ直理ナラズ、新枝ハ、色、朱漆ノ如シ、葉ハ互生ス、夏、三寸許ノ穂ヲナシテ、白花ヲ開ク、筒形ニシテ、長サ三分許、飯粒ノ如シ、枝ヲ炭トシテ、漆塗ノ磨出(トギダシ)ニ用ヰ、かしおずみトイフ

ネジキ

ネジキ

ネジキ

ネジキ

ネジキ

Nikon D7500
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR

追記 2018-07-04
この続きは、
やまもも書斎記 2018年7月4日
セイヨウイボタ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/07/04/8908790

ウツギ2018-06-20

2018-06-20 當山日出夫(とうやまひでお)

水曜日は花の写真の日。今日はウツギ。

前回は、
やまもも書斎記 2018年6月13日
ハコネウツギ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/06/13/8893099

初夏に我が家の近辺の雑木林に花をつける。去年から、花の写真など撮り始めて、ウツギと見定めるようになった。

日本国語大辞典(ジャパンナレッジ)を見ると、

(茎が中空であるところから名づけられたという)ユキノシタ科の落葉低木。各地の山野にふつうに生える。

とある。

用例は、本草和名(918頃)から見える。古く平安の昔から、「うつぎ」の語があったことが知られる。また、古辞書のところをみると、「字鏡・和名・色葉・名義」など、平安の古辞書から掲載されている語である。「うつぎ」という木、花は、平安時代からなじみのある語であったことになる。

言海にもあるよし。言海を見てみると、

灌木ノ名、高サ六七尺、幹中、空(ウツロ)ニシテ堅シ、木管、木釘、トス、枝、葉、対生シテ、葉ハ細ク狭ク緑ニシテ、鋸歯アリ、夏ノ始ニ、五弁ノ白花、五六寸ノ穂ヲナシテ開クうのはなトイフ

ウツギのことを「うのはな」と言っていることは、『言海』を見ても確認できる。ここに掲載の写真は、先月のうちに写しておいたものである。

ウツギ

ウツギ

ウツギ

ウツギ

Nikon D7500
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR

追記 2018-06-27
この続きは、
やまもも書斎記 2018年6月27日
ネジキ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/06/27/8904132

ハコネウツギ2018-06-13

2018-06-13 當山日出夫(とうやまひでお)

水曜日は花の写真の日。今日は、ハコネウツギである。

前回は、
やまもも書斎記 2018年6月6日
ソヨゴ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/06/06/8879823

我が家に一本のハコネウツギの木がある。去年、花の写真など撮り始めて、ハコネウツギと認識することになった。

初夏に花を咲かせる。最初は白い花。それが、徐々に色が変わっていって赤くなる。咲いている状態を写すとなると、まだ白い花と、もう赤くなってしまった花の両方を同時に写すことになる。

日本国語大辞典(ジャパンナレッジ)を見ると、

スイカズラ科の落葉低木。各地の海岸付近にはえ、観賞用に庭園に栽植される。

とある。また、

箱根の名があるが、箱根には自生していない。

ともある。漢名では、「錦帯花」と書くらしい。用例の古いものは、俳諧・毛吹草(1338)から見える。近世からこの名前で呼ばれていたらしい。

『言海』にもあるとのことなので、『言海』を見ると、「箱根ニ多シ」とある。これは誤りということになるのだろう。

ハコネウツギ

ハコネウツギ

ハコネウツギ

ハコネウツギ

ハコネウツギ

Nikon D7500
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR

追記 2018-06-20
この続きは、
やまもも書斎記 2018年6月20日
ウツギ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/06/20/8898569