季刊大林『アーカイブヴズ』 ― 2008-02-11
2008/02/11 當山日出夫
過日の、CH77研究会(情報処理学会・人文科学とコンピュータ研究会、東洋大学)については、その概要(私から見ての)は、記したごとくである。その小特集「アーカイブ」のとき、会場で回覧されたのが、
『アーカイヴズ』.季刊大林 No.50.大林組.2007年
である。大林組は言うまでも、大手ゼネコン。建築会社の広報誌ではあるが、宣伝のためのものではない。今はもう聞かなくなったことばだが、企業メセナの雑誌。
目次は以下のとおり、
グラビア/図書館にみるアーカイヴズ空間
創造するアーカイヴズ なぜわれわれは記憶を外在化するのか / 武邑光裕
デジタル・アーカイヴズのいま、未来 / 樋口範子
あの子は何でも欲しがります デジタル・アーカイヴズ / 浜野保樹
アーカイヴズ/メディア・テクノロジー 関連年表 / 遍:武邑光裕・岩倉淳
永遠なる叡知の結晶 古代アレクサンドリア図書館 / 周藤芳幸
アーカイヴズの原点 古代アレクサンドリア図書館の想定復元 /復元:大林組プロジェクトチーム 監修:周藤芳幸
シリーズ藤岡照信の「建築の原点」(1) ストックホルム市立図書館
「アーカイヴズ」の事典
全部で70ページほどの本。「季刊大林」でGoogleで検索をかけると、ダイレクトに出た。
http://www.obayashi.co.jp/kikan_obayashi/index.html
ここから、注文のメールを送信して、所定の銀行に送金すると送ってくれる。1000円(送料込み)。
とにかく、来年度、デジタルアーカイブ論の授業を半期担当しないといけないので、その参考書さがしが目的で買ったというのが、本当のところ。巻末の、アーカイヴズ事典は、現時点での、アーカイブ関係の参考文献リストとしては、適切というべきであろうか。
アーカイブや図書館に興味のある方は、手にいれておいて損はないと思う。
當山日出夫(とうやまひでお)
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