『愚か者死すべし』 ― 2008-02-14
2008/02/14 當山日出夫
原尞.『愚か者死すべし』(ハヤカワ文庫).早川書房.2007(原著は、2004、早川書房)
※「尞」(リョウ)の字、このブログを読んでいるほどの人なら、第3水準漢字ぐらい見えるだろうから、もう注はつけなない、でおく。
この本、単行本で出たとき、すぐに買って読んだ。そして、新たに文庫本で出ても読んでしまう。そして、その次に何をするかというと、まったく前回と同じ……シリーズ第1作の『そして夜は甦る』を、再読、である。厳密には、再々々々読ぐらいになるかもしれないが。
というわけで、小学館の「日本の歴史」の2巻『日本の原像』(平川南)は、ちょっと後回し。
『そして夜は甦る』につづいて、『私が殺した少女』『天使たちの探偵』『さらば長き眠り』がある。しかしながら、おそらく、世の中の、かなりの人は、私と同じ行動パターンに従っているに違いないと判断する。それだけの魅力が、このシリーズにはある。
風俗的な背景・描写については、どうしても、時間がたつと古びるところがある。私の世代だと、第1作『そして夜は甦る』から読んでいるので、そう違和感を感じない。少なくとも、世の中から、タバコというものが無くなって(これはたぶん無いだろう)、ブルーバードという車種名が無くならない限りは。
當山日出夫(とうやまひでお)
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