『ARG』313号2008-03-12

2008/03/12 當山日出夫

ようやくARG313に目をとおすことができた。今回の号の中心は、HPのアクセシビリティ、ということに集約できるだろう。

http://d.hatena.ne.jp/arg/20080310/1205120648

「カレントアウェアネス・ポータル」にせよ、また、「官公庁・独立行政法人 ウェブサイト全ページクオリティ実態調査の官公庁集計結果を発表」にせよ、「つかいやすさ」「わかりやすさ」という観点からの評価ということになる。

だが、そもそも、「つかいやすさ」「わかりやすさ」とは何であろうか。この点については、ARGでも、以下のように言及してある。

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だが、「利用者の使いやすさ(アクセシビリティ/ユーザビリティ)の観点から評価する」ことが十分にできているとも思えない。この調査だけに左右されては、人の目による定性的な調査によってみえてくる「使いやすさ」は見落としたままになってしまうのではないだろうか。

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これには、私も同感。具体的には、形式的な事柄(画像データに、代替テキストの表示があるか、色彩の組み合わせが適切かどうか)などは、機械的に判定できる。

しかし、項目の並び方のわかりやすさ、というのは、使う人間の予備的な知識や利用目的に大きく依存する。たとえば、国会図書館の「カレントアウェアネス・ポータル」ではどうだろうか。

個人的な好みを言わせてもらえれば、画面右側の記事のテーマ一覧は、軽視的に同じ大きさのフォントで表示してもらいたい。地域分類では、「ドイツ」が小さい字で、最初にきているのか、その意味を思わず考えてしまう。このようなところは、北米・ヨーロッパ・アジア、など、一般的な通念による地域区分で、均等に示してもらった方が、わかりやすい。

なお、現時点で調べてみると、「官公庁・独立行政法人 ウェブサイト全ページクオリティ実態調査の官公庁集計結果を発表」において、独立行政法人・民間法人のサイトも、調査結果が公表されている。

http://www.aao.ne.jp/service/research/cronos2/2008_gov/result2.html

見ると、国立国語研究所、メディア教育開発センター、の評価がひくい。いずれも、今後、廃止・再編・統合、となっている機関である。この二つの機関は、私も、よくアクセスする。これから、組織の改編とともに、HPがどうなっていくのか、見ていきたい。

HPのユーザビリティについては、誰が、何のために使うのか、このあたりから考える必要がある、と思う次第である。

當山日出夫(とうやまひでお)