国立新美術館2008-03-16

2008/03/16 當山日出夫

人間文化研究機構のフォーラム、午前中、時間が空いているので、六本木かいわいの美術館めぐり……といっても、行けたのは、国立新美術館だけ。

特に何を見たいというわけではない。見たかったのは、その美術館における、全体のコンセプトというか、作品の見せ方、というようなこと。それから、最近、関心を持っている、多言語景観のあり方がどうであるか。

今の日本で、公的な多言語の基本は、表記(文字)でいえば、日本語の他に、英語・朝鮮語(ハングル)・中国語(簡体字)、が標準である。国立新美術館の場合、基本的に、日本語+絵(ピクトグラム)+英語、という方針らしいことがわかった。

美術館であるから、その内部の案内の表記や表示も、それなりに工夫がしてあることはわかる。消化器が各所においてあるが、赤い消化器の本体が見えないように、前面に、小さなついたてのようなものがおいてある。可能な限り、消化器の存在を隠して設置してあるという印象を持つ。

また、日本語以外の言語としては、英語だけ、というのも最近の施設にしてはめずらしい。あまりにたくさんの言語(文字)を並べるのは、美術館の雰囲気をそこなう、ということかもしれない。あるいは、すべての言語を平等にということに徹するならば、アラビア語やロシア語、さらには、中国語(繁体字)なども必要になる。ならば、いっそのこと、絵(ピクトグラム)だけにしてしまおう、ということが。その場合でも、最低限、英語の表記だけはつけておく。

美術館や博物館に行って、展示品よりも、案内や看板の文字を見てまわるというのも、たぶん変な観客にちがいない。一応、係の人に聞いて、写真撮影してかまわないエリアを確認したうえで、写真を撮ってきた。

その他、気づいたこと……展示室の壁が白い。作品の保全のため、照明を暗くしてある。そして、展示作品にだけ、天井からライトをあててその作品だけを照らす。このときに使われている光は、色温度が低い。だが、壁の白さの影響で、展示作品を照らしているライトのことが、あまり気にならない。

美術館などに行ってよく思うことは、この作品を、自然な太陽光のもとで見たらどんなだろう、ということ。デジタルカメラなど使っていると、照明の色温度ということが、心のかたすみにひっかかるようになっている。

當山日出夫(とうやまひでお)

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの名称の平仮名4文字を記入してください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://yamamomo.asablo.jp/blog/2008/03/16/2760379/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。