デジタル・キューレーション ― 2008-05-05
2008/05/05 當山日出夫
今から考えれば、この集まりには、行っておくべきだったと、残念でならない。
2008年3月15日 慶應DMC
シンポジウム デジタル映像アーカイブズの可能性 大学ミュージアム=アーカイブズを考える III
「デジタルアーカイブ」の授業の準備で、あれこれと、グーグルで検索をかけてみていると、「デジタル・キューレーション」の語が目についた。そこからリンクをたどっていくと、上記のシンポジウムで、次の発表があった。
デジタル・キューレーションの可能性 -食卓に映しだされた“昭和”と日本の生活文化-
岩渕潤子(慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構教授)
ここで触れられている、『食卓に映しだされた“昭和”と日本の生活文化』は、
である(と、判断する)。なお、このHPは、大日本印刷の、artscape からもたどれる。
アートスケープ
http://www.dnp.co.jp/artscape/index.html
デジタルアーカイブスタディ
http://www.dnp.co.jp/artscape/artreport/study/0803.html
『食卓に~~』は、俳優・三木のり平が出演したTVのCMの、デジタルアーカイブである。作っているのは、なんと、文化庁、である。(ただし、「食滞に~~」をキーワードにしても、グーグルでは出ない。英語で、「History of Showa」を入れると、トップに出る。
それはともかく、すでに、「デジタル・キューレーション」の語が使われはじめていることには、注目しなければならない。そして、英語で、「Digital Curation」で、グーグルで検索をかければ、膨大なヒット数である。
私が無知であったと言われればそれまでであるが、「デジタルアーカイブ」の是非をめぐって議論している、日本のアーカイブの状況が、なんとも情けなく思えてならない。
このような日本の状況については、「デジタルアーカイブ論」の授業で語ることにしよう。しかし、後、実質的に3回しかない(映像学部は、クオータ制なので。)
當山日出夫(とうやまひでお)
付記
キューレーター、キューレーションの語は、あまり日本語として定着していない。うっかりそのまま使ってしまった。キューレーターは、日本語でいえば、博物館・美術館の学芸員のこと。キューレーションは、その仕事のこと、になる。
英和辞典をひくと、「館長」の訳語がでる。しかし、図書館・美術館の管理責任者というべきであろう。
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