新常用漢字:ケータイの文字2008-11-07

2008/11/07 當山日出夫

今、7月に開催した「ワークショップ:文字-新常用漢字を問う-」を、どうにか本にしようと、編集中。といっても、まだ、原稿が集まっているわけではない。

コスト削減を考えて、フォント埋め込みPDFの完全原稿、で入稿。校正はなし、の方針。

で、ここで問題になるのが、どのフォントを使って書くか、ということ。通常の、Windows環境であれば、MS明朝、であろう。12月に発表の、アート・ドキュメンテーション学会の研究会の、執筆要項では、MS明朝で、とあった。

しかし、ちょっとお金を出せば、ヒラギノが買える。ここは、価値観の問題である。フォントは、読めればいい、という割り切りもある。そして、特に、MS明朝が悪いフォントであるということもない(これに慣れてしまっているせいでもあろうが。)

このブログも、最近、表示設定を変えた。MSPゴシック、であったものを、メイリオに変更してみた。VISTAマシンを買えば、ついてくる。そして、個人的な感想であるば、メイリオは、字がちいさくなっても、読みやすい。特に、横書きにおいて。しかし、これを、XPマシンでみると、違う(MSPゴシック)。

デジタル環境においては、文字は、可変的である。紙の印刷とは違う、ということを、まず認識しておきたい。紙に印刷した文字は安定している。その発想は、デジタルでは通用しない。

情報機器に対応した文字、このとき、情報機器は、コンピュータでは、もはや、ない。すでにインターネット閲覧の主流は、ケータイの方に移行している。ケータイの小さい画面のなかで見える文字の字体(小さい文字)、これを考えなければいけなくなっている。

たとえば、もろさんのブログ。ケータイからでも書き込める(常識かもしれないが。)

http://d.hatena.ne.jp/moroshigeki/20081101/p1

ケータイの文字については、これから考えていきたい。

當山日出夫(とうやまひでお)