『ARG』356号の感想:福澤展2009-01-05

2009/01/05 當山日出夫

『ARG』356号を読んでの感想をいささか。

まずは、慶應の福澤展。今回の『ARG』では触れられていないが、福澤展のHPからリンクをたどって、「応援団募集」にいくと、展覧会へのリンクバナーが用意してある。

http://d.hatena.ne.jp/arg/20081025/1224908268

私自身が慶應出身である。このあたりが、慶應のサービスの良さである。塾員として、150年、福澤展になんとか協力したい、という思いをうけとめる、受け皿を用意しておく。

岡本さんがICU(国際基督教大学)のことで、以前、話されていたこと。図書館の本には、卒業生や、あるいは、在学中に亡くなった学生のご遺族からの、寄贈が多くある。それには、「Memory Of ~~~」と、それぞれに記されているよし。

今、どこの大学も、経営的に苦しい状況にあるだろう。それを援助するのは、財政的な部分も大きい。だが、直接、金銭にかかわらないで、自分の出身校に対して、何かできるかもしれない、そのルートを多方面にわたって用意しておくことを、もっと考えるべきだろう。

この意味では、駒澤大学の「コマブロ」は、面白い試みだと思う。もちろん、指摘のように、単なるリンク集にとどまっているのは惜しい。(この点では、慶應の「応援団募集」における、一覧も、似たようなものではあるが。)自分の作ったブログやHPが、母校からリンクされている、ということが、その学校の出身者にとって、誇りと自信につながる、このような方向が、学校を基軸とした、ある種の共同体を形成していく。

以上のようなことを感じたのは、次の本の影響かもしれない。

竹内洋.『学問の下流化』.中央公論新社.2008

當山日出夫(とうやまひでお)

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