『学問の下流化』:校正おそるべし2009-01-06

2009/01/06 當山日出夫

すでに、あちらこちらのブログなどで、言及されている。いまさら、私のつけたすことはない、とは思うが、少しだけ書いてみる。

この本で、ナルホドと納得がいったのは、「校正おそるべし」の文章。もちろん、この言い回しは、なにほどか文章を書いた経験のある人間なら、身にしみて知っているはず。私がナルホドと感じたのは、「校正」についてではない。その箇所の文字について。

著者(竹内洋)が、自ら指摘しているのは、『丸山眞男の時代』(中公新書、2005)のある箇所。私は、この本の「初版」を持っている。読んでふと「?」を感じた箇所が、まさに、『学問の下流化』の「校正おそるべし」で言及の箇所。

ついでに言うと、CD『望郷のバラード』も持っている。これは、お気に入りのひとつ。

さて、『丸山眞男の時代』の新しいのを、買わなければならない。

竹内洋.『学問の下流化』.中央公論新社.2008

當山日出夫(とうやまひでお)

コメント

_ yamachan ― 2009-04-04 22時56分24秒

竹内洋氏の「学問の下流化」(中央公論新社)を2ヶ月前に読みました。
面白いエッセー集でした。

この本の中で登場してくる丸山ゼミの和久利康一氏の近著「丸山真男の日本論~そのモチベーションとダイナミズム」(カテラ出版会)もやっと昨日入手でき読破しました。
丸山真男の「正統と異端」について上手く論じられていると思いました。
田中久文氏の「丸山真男を読みなおす」と負けず劣らずの良い内容だと感心しました。

竹内洋氏が述べている丸山ゼミの人たちは、確かに秀才だし、しかもユニークですね。

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