学生が自分でブログで発信するということ2009-04-03

2009/04/03 當山日出夫

松田さん、コメントありがとうございます。以下、思うこと。

今のインターネットは、完全な匿名性のなかに隠れることもできれば、実名で堂々と意見を述べることもできる。いろんな使い方が可能である。

ただ、これを、一人の人間が完全に、二つの領域を使い分けるとなると、難しいかと思う。まったく匿名の「名無し」で書き込む自分と、名前を出して「當山日出夫」で書き込む自分と。やろうと思えばできなくもない。

しかし、これは、かなり精神的に負担が大きいと感じる。もし、どちらかを選べとなるならば、いっそのこと、自分の名前を出しておいた方が楽……と、私は感じている。

しかし、学生につかわせるときは、また別の価値観がはたらく。たとえば、

http://www.hatena.ne.jp/company/education/casestudy_rits

立命館大学の導入事例で「はてな」がとりあげられれている。私の知見の範囲では、大学全体として取り扱っているというわけではない。個々の教員の判断の範囲。

このなかで、中鹿さんは、こう述べている、

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やはり授業なので、いきなり危険なところに学生さんをさらけ出すのは怖いと考え、プライベートモードで書いてもらっています。ただ、最初はプライベートモードを推奨しますが、ブログに慣れてきて自分で公開した方がいいと思う人は公開してもいいよ、とも言っています。
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これには、同感できるのだが、半分は、あまり意味が無いとも感じてしまう。「はてな」に限らず、ブログぐらい、その気になれば、簡単に作れてしまう。ここは、あえて、ブログコミュニケーションの練習の授業です、と明言したほうがいいかもしれないと、個人としては、感じる。

すでに、インターネットでのコミュニケーションについては、種々の研究事例などがある。まずは、そういうものを、学生と一緒に読むことから始めようかと思っている。

ただ、大学院生以上が、自分の研究内容にふれるような場合は、慎重にならざるをえないだろう。これは、事情が分かっているものどうして、SNSなど作って交流するのが適切かと思う。

當山日出夫(とうやまひでお)