「しんにゅう」の書き方2009-04-20

2009/04/20 當山日出夫

漢字は部首からなる。そして、それら、「部分字体」は基本的に統一的である、というのが、基本の理解でしょう。

しかし、日本の現状では、

1.教育漢字など、ごく身近に接し、手書きで書くことを習っている字については、「てん」は一つ。
「道」「進」「運」「連」とか。

2.なんとなく、普段あまりつかわなく、難しそうで、いわゆる「旧漢字」かなと、ひとびとが感じる字については、「てん」が二つに書かれる可能性がある。
「遡」「遜」とか。あるいは、「邁」「遽」など。

3.実際には、上記(1)(2)の中間段階の字がかなりあるだろう。
「謎」とか。

たぶん、(3)のグレーゾーンの字が、手書き文字としては、問題になる可能性がある。まあ、読めればいい、書ければいい、という意味では、強いて「しんにゅう」の「てん」を、厳密に規定することもないとおもう。コミュニケーションに支障がなければいい、と割り切ってしまえば。

だが、公用文としては、きちんとすべきだろう。小形さんの指摘しているように「飛翔体」ではないけれど。

當山日出夫(とうやまひでお)

発表は自己紹介からはじめる2009-04-20

2009/04/20 當山日出夫

今週末は、学習院大学で、日本アーカイブズ学会。話す内容は、文字、のこと。

たぶん、集まる人は、アーカイブズ学の専門家ばかりではないだろう。これから、日本でアーカイブズ学を構築していこうという学会だし。とすると、いろんな人があつまる。

であるならば、パワーポイントの最初の2枚ぐらい、簡単な自己紹介、つまり、自分の研究のバックグラウンドを説明した方がいいかと思う。なぜ、平安時代ごろの古写本を読むような勉強をしていた人間が、コンピュータ文字、さらには、その、文字のアーカイブズのことを考えているのか、背景説明があった方がいいかと思う。

さて、その2~3枚のスライドを、どうしようか、困っているのである。

當山日出夫(とうやまひでお)