地図が無いとこまるのである ― 2009-09-08
2009-09-08 當山日出夫
ようやく、『白夜に惑う夏』(アン・クリーヴス、創元推理文庫)を読み始める。この本の前作は、『大鴉の啼く冬』。どちらも、舞台が、イギリスのシェトランド。英国の本土の北の方の島々なのである。読んでみると、実際に白夜があるらしい。かなり緯度が高いことはわかる。(前作『大鴉の啼く冬』には、英国本土の北部をふくむ地図が掲載になっていたが、こんどの『白夜に惑う夏』には、なんにも地図がない。)
それにしても、いったい地球のどこにあるのか、イメージがわかない。となれば、地図を見る。ところが、もはや、私の書斎から、地図というものが姿を消してしまった。書物の地図である。
数年前までは、少なくとも、住まいの近辺、近畿圏の、道路地図は毎年あたらしいのを買っていたが、ナビをつけたせいで、これも買わなくなってしまった。
もはや、地図・・・となると、パソコンを起動する。今のパソコンには、スーパーマップル(昭文社)が入れてある。これは、デジタル写真のGPS情報に対応している。ただし、これは、日本国内。
世界地図になると、グーグルか、ウィキペディアを見てしまう。
まあ、辞書の類は、商売道具であるから紙の本を手元においてある。しかし、紙の地図がいらなくなった、ということは確か。出かけるときは、必要に応じて、行き先近辺の地図をプリントアウトする。
やっと『軍艦武蔵』(新潮文庫版)を読み終わった。困ったことに、この文庫版には、地図が掲載になっていない。いったい今、武蔵はどこにいるんだ、という気になる。栗田艦隊の転進、さて、レイテ湾はいったいどこだったか、やっぱり地図がないとこまるのである。
紙・書籍としての地図を読む、これも、また、我々がデジタルで失ってしまったものの一つかもしれない。私だけかもしれないが。
當山日出夫(とうやまひでお)
ようやく、『白夜に惑う夏』(アン・クリーヴス、創元推理文庫)を読み始める。この本の前作は、『大鴉の啼く冬』。どちらも、舞台が、イギリスのシェトランド。英国の本土の北の方の島々なのである。読んでみると、実際に白夜があるらしい。かなり緯度が高いことはわかる。(前作『大鴉の啼く冬』には、英国本土の北部をふくむ地図が掲載になっていたが、こんどの『白夜に惑う夏』には、なんにも地図がない。)
それにしても、いったい地球のどこにあるのか、イメージがわかない。となれば、地図を見る。ところが、もはや、私の書斎から、地図というものが姿を消してしまった。書物の地図である。
数年前までは、少なくとも、住まいの近辺、近畿圏の、道路地図は毎年あたらしいのを買っていたが、ナビをつけたせいで、これも買わなくなってしまった。
もはや、地図・・・となると、パソコンを起動する。今のパソコンには、スーパーマップル(昭文社)が入れてある。これは、デジタル写真のGPS情報に対応している。ただし、これは、日本国内。
世界地図になると、グーグルか、ウィキペディアを見てしまう。
まあ、辞書の類は、商売道具であるから紙の本を手元においてある。しかし、紙の地図がいらなくなった、ということは確か。出かけるときは、必要に応じて、行き先近辺の地図をプリントアウトする。
やっと『軍艦武蔵』(新潮文庫版)を読み終わった。困ったことに、この文庫版には、地図が掲載になっていない。いったい今、武蔵はどこにいるんだ、という気になる。栗田艦隊の転進、さて、レイテ湾はいったいどこだったか、やっぱり地図がないとこまるのである。
紙・書籍としての地図を読む、これも、また、我々がデジタルで失ってしまったものの一つかもしれない。私だけかもしれないが。
當山日出夫(とうやまひでお)
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://yamamomo.asablo.jp/blog/2009/09/08/4568375/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。