『ARG』395号の感想(学生版):南極ワンダー2009-10-15

2009-10-15 當山日出夫

『ARG』の感想、授業で学生と一緒に読んでいるので、一週間ずれてしまうのだが、御容赦。

395号では、おもに紹介したのが、

◆文部科学省、南極ワンダーを公開(2009-07-16)
⇒ 元記事:
http://d.hatena.ne.jp/arg/20091005/1254670616

と、「渋沢財団」の「絵引」。絵引のすばらしさは、もう言うまでもないとおもうので、ここでは、南極ワンダーについて、すこし。

私は、授業でつかう以上、ひととおり、すべてのリンクをクリックしてみる。そして、できれば、その一歩先まで見てみる。

で、南極ワンダー、これには重要な問題があると思えてならない。一見すると、子供向けに、ペンギンがでてきて楽しめるサイト、サイエンスコミュニケーションの見本のようなサイトではあるが、さて。

>>>>>

『南極ワンダー』についてだが、そもそも子供を対象としたサイトであるなら、「南極」もひらがなにするか、またはふりがなをふるべきなのではないかと思う。トップページの「旅立とう」なども、同様のことが言えるのではないか。

名前の記入に関しては、「サイトのご利用規約」が下にあっても、名前を使う用途がわからず、不信感を抱いてしまった。

<<<<<

別の学生、

>>>>>

南極ワンダーの個人情報取り扱い方針の件だが、登録した名前は保存されている(図1)。下図は、私の名前=”NHK”、相棒の名前=”TBS”として登録した場合の画面だが、ツアーを中断した時、相棒の”TBS”の台詞として「ここまでの ぼうけんは TBSが しっかり きろく してるからね!」と表示される。その後、南極ワンダーを再訪問すると続きから表示できる(図2)

(當山の注:この学生、画面をキャプチャ、Alt+PrintScreenで記録してはりつけて、レポートにしている。)

<<<<<

つまり、こういうことである。南極ワンダーは、サイトに入っていくと、「なまえ」を入力する画面になる。これは、子供向けのサイトである。軽々と、自分の名前を、インターネットで入力していいものか、どうか、今の教育ではどう教えるか。

ここで入力の名前は、ずっと記憶されるのか、あるいは、ここを見ている間だけのもので、ログアウトすると消えるのか……このあたりのポリシーが、まったく説明がないまま、いきなり、なまえ入力画面になる。

特に、子供向けのサイトであるからこそ、このように、WEB上での名前(場合によっては、個人名を入力する子供もいるだろう)のことを、配慮すべきではないか。

正直に言って、私は、この南極ワンダー、名前入力の画面が出た途端に、先に進んで見てみようとい気がいっぺんになくなってしまった。したがって、見ていない。(強いて言おう、このような設計は、評価以前の問題である。)

當山日出夫(とうやまひでお)

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの名称の平仮名4文字を記入してください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://yamamomo.asablo.jp/blog/2009/10/15/4633083/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。