Twitterの本あれこれ、書いていないこと2009-11-28

2009-11-28 當山日出夫

今日は、本当は、神戸大学に行って「人文科学とデータベース」シンポジウムの日なのであるが、家で休養ということにしている。神戸あたりは、我が家からは便利になった(近鉄~阪神)とはいえ、寒いだろうなあ、とおもいつつ。

ところで、今、手元にある、Twitter関係の本(新書本)は、次の4冊。

小川浩.『仕事で使える! Twitter超入門』(青春新書).青春出版社.2009

コグレマサト・いしたにまさき.『ツィッター140文字が世界を変える』(マイコミ新書).毎日コミュニケーションズ.2009

津田大介.『Twitter社会論-新たなリアルタイム・ウェブの潮流-』(新書y).洋泉社.2009

神田敏晶.『Twitter革命』(ソフトバンク新書).ソフトバンククリエイティブ.2009

ここで、どの本のを読んでも「なるほど」と思ってしまうのであり、特に、ここで、どれがおすすめということを記そうとも思わない。ただ、ざっと全体を通読した範囲でいえば(そう詳しくこまかに読んだというのではない、基本機能の説明など、どれも似たようなものであるから、読み流す)、書いていないことがある。

それは、フォロワーを増やさない、閉じた使い方も出来るということである。(どこかの本できちんと言及されているかもしれないが、見落としていたら、もうしわけない。)

これは、むかしのパソコン通信の時代からそうなのであるが、非常にオープンなシステムがあったとしても、実際の利用する場合、きわめて限定的に閉じた使い方をしてしまうケースがある。また、そのような利用を許容するようになっている。

Twitterは、従来のWEBの各種のサービスとくらべて各段にオープンである。しかし、誰をフォローする/しない、ブロックする、によって、特定のアカウントで、閉じたグループを作ることも可能。それが、数名~数十名ぐらいだったら、すべてのメッセージを読むことができる。

上述の本は、基本的に大量のフォローがあって、流れるタイムラインに身をまかせるような、そんなスタイルを、基本としている。いかにして、フォロー/フォロワーを増やすか、に記述があつい。

だが、日本社会のなかで、今後、Twitterがひろまっていくとすると、流れるタイムラインに身をまかせて眺めているようなユーザばかり、とは限らないだろう。逆に、特定のアカウントで、閉じたグループを作ってしまって、緊密な連絡システムとして利用する、という方向が、現実の一つの使い方としてあり得る。

Twitterの「正しいつかいかた」、というのは存在するであろうか。おそらく、あらゆる使い方が「正しい」。

少人数でのコミュニティ形成のためのツールとしてのTwitterの使い方(そのなかには、その作り方と同時に、終わらせ方をふくむ)について解説した本が出るようになったとき、その時こそ、本当に、Twitterのサービスが、定着したといえる。このように思うのである。

ヘビーなユーザばかりを事例にあげる、Twitter論は、誰にでもまねができるというものではない。ごく普通のひとにとって、さらに多様な使い方の用途があるだろう。

當山日出夫(とうやまひでお)

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