シンポジウム終了 ― 2010-07-04
2010-07-04 當山日出夫
ともあれ、昨日の「DVD版内村鑑三全集刊行記念シンポジウム」は、無事に終了した。会場で用意してもらった部屋が、ほぼいっぱいになった状態。50名以上はあつまったろうか。
純然たる内村鑑三研究から、印刷業の話し(精興社)、電子図書の話し(岡本真さん・ARG)、普段なら、絶対に出会わないようなメンバーが集まることができた。この意味は大きいと思う。
そして、DVD版全集ができたことが、終わりなのではなくて、これから、このDVD版をつかって何をやっていくか、そのスタートにしたい。これで、終わりにするのではなく、次につながるべき何かを、参加者の人々に感じていただけたのではないかと思う。
いまは、無事に終わってほっとしたとき。家に帰ってから、いろいろ反省点など整理することにしないと、と思っている。
當山日出夫(とうやまひでお)
ともあれ、昨日の「DVD版内村鑑三全集刊行記念シンポジウム」は、無事に終了した。会場で用意してもらった部屋が、ほぼいっぱいになった状態。50名以上はあつまったろうか。
純然たる内村鑑三研究から、印刷業の話し(精興社)、電子図書の話し(岡本真さん・ARG)、普段なら、絶対に出会わないようなメンバーが集まることができた。この意味は大きいと思う。
そして、DVD版全集ができたことが、終わりなのではなくて、これから、このDVD版をつかって何をやっていくか、そのスタートにしたい。これで、終わりにするのではなく、次につながるべき何かを、参加者の人々に感じていただけたのではないかと思う。
いまは、無事に終わってほっとしたとき。家に帰ってから、いろいろ反省点など整理することにしないと、と思っている。
當山日出夫(とうやまひでお)
これからの人文学研究とソーシャルメディア ― 2010-07-04
2010-07-04 當山日出夫
昨日の、DVD版内村鑑三全集刊行記念シンポジウムの感想をすこし。
何度も書いているように、これは、旧来からの内村鑑三研究の立場のひと、DVD版の製作にあたったひと、それを使っている新しい研究者、実際にそれを作った印刷業、さらには、将来の電子書籍論……このようなひろい範囲を包括するこころみとして企画した。
そのなかで印象に残ったことを述べれば、これからの人文学研究の方向性であある。
第一には、資料のデジタル化。これはいうまでもないだろう。
第二には、ソーシャルメディアの活用の環境。その研究対象の資料の専門家が、それだけで閉じこもって「ムラ」を作ってしまってはいけない。社会にむかって開かれていなければならない。そのような方向に、いやおうなしに、向かっている。いわゆる、ソーシャルメディアがどんどん、研究者のコミュニティにも浸透していくだろう。
ここでは、自分たちだけで、資料をかかえこむ、ということが意味をなさなくなる。逆に、オープンであることが、相互のすみやかなコミュニケーションをささえるし、より、安定した、安全な、研究環境を作り出していくだろう。
DVD版内村全集は、DVDというパッケージである。だがそれは、社会に開かれたパッケージであるべきである。
ISBNをつけて、書籍として流通するようにした。取り扱ってくれる書店と交渉して、図書館などの納入するときに書類が整えられるようにした。また、このような一般の書籍流通ルートにのせることによって、誰でも、自由に、購入することができる。
確かに、すこしお金はかかる。しかし、それだけである。利用目的を書面に書いて申請書類を出して……などということもない。利用が、学術利用に限っているわけでもない。誰でも、自由に購入して、自由な使い方ができる。
これを、次のステップでは、WEBの時代のソーシャルメディアのなかで、どのように、利用者相互のコミュニケーションが形成できるか、これが、新たな課題であろう。
内村鑑三には、いまだに、読者が多い。多様な読者が、多様に存在している。それを、さらに、多様なメディアでむすびつけることができれば、それは、次の時代の内村鑑三の受容・読書のあり方につながるにちがいない。
DVD版ができたことは「おわり」ではない。これを「はじまり」として、次のステップのことを考えなければならない。このようなことを思った。特に、最後に話しをしていただいた、岡本真さん(ARG)の話題の方向を、私なりにまとめると、ざっと上記のようになるであろうか。
これから、である。
當山日出夫(とうやまひでお)
昨日の、DVD版内村鑑三全集刊行記念シンポジウムの感想をすこし。
何度も書いているように、これは、旧来からの内村鑑三研究の立場のひと、DVD版の製作にあたったひと、それを使っている新しい研究者、実際にそれを作った印刷業、さらには、将来の電子書籍論……このようなひろい範囲を包括するこころみとして企画した。
そのなかで印象に残ったことを述べれば、これからの人文学研究の方向性であある。
第一には、資料のデジタル化。これはいうまでもないだろう。
第二には、ソーシャルメディアの活用の環境。その研究対象の資料の専門家が、それだけで閉じこもって「ムラ」を作ってしまってはいけない。社会にむかって開かれていなければならない。そのような方向に、いやおうなしに、向かっている。いわゆる、ソーシャルメディアがどんどん、研究者のコミュニティにも浸透していくだろう。
ここでは、自分たちだけで、資料をかかえこむ、ということが意味をなさなくなる。逆に、オープンであることが、相互のすみやかなコミュニケーションをささえるし、より、安定した、安全な、研究環境を作り出していくだろう。
DVD版内村全集は、DVDというパッケージである。だがそれは、社会に開かれたパッケージであるべきである。
ISBNをつけて、書籍として流通するようにした。取り扱ってくれる書店と交渉して、図書館などの納入するときに書類が整えられるようにした。また、このような一般の書籍流通ルートにのせることによって、誰でも、自由に、購入することができる。
確かに、すこしお金はかかる。しかし、それだけである。利用目的を書面に書いて申請書類を出して……などということもない。利用が、学術利用に限っているわけでもない。誰でも、自由に購入して、自由な使い方ができる。
これを、次のステップでは、WEBの時代のソーシャルメディアのなかで、どのように、利用者相互のコミュニケーションが形成できるか、これが、新たな課題であろう。
内村鑑三には、いまだに、読者が多い。多様な読者が、多様に存在している。それを、さらに、多様なメディアでむすびつけることができれば、それは、次の時代の内村鑑三の受容・読書のあり方につながるにちがいない。
DVD版ができたことは「おわり」ではない。これを「はじまり」として、次のステップのことを考えなければならない。このようなことを思った。特に、最後に話しをしていただいた、岡本真さん(ARG)の話題の方向を、私なりにまとめると、ざっと上記のようになるであろうか。
これから、である。
當山日出夫(とうやまひでお)
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