雨の日のひかり2010-10-09

2010-10-09 當山日出夫

ちょっと東京に行っていて、京都まで新幹線で帰ってきたら、雨がふっていた。窓から見える、夜景の光の感じがちがう。どこが、どう違うのかといわれてもこまるが、雨の日の光は違う。特に、道路を自動車がはしっていると、路面へのヘッドラップの反射がある。そして、全体に光の色調がちがう。

どうも、完全、書斎人間になってしまっているのか、家を出ると本が読めない。特に、列車の中などで、本を読むと、ものすごく目がつかれる。ひとつには、光源が一定しないせいもあるのだろう。本との距離も不安定なら、光も一定ではない。

単なる「なれ」の問題といってしまえば、それまでである。まあ、たまに、家を離れて列車に乗っているときぐらい、何も考えずにぼんやりしているのもいいだろう。

それにしても、水曜日に授業が終わってから直接、京都駅に行って……授業の準備など最低限のものだけもっていく。おわったら、すぐに、東京まで。なれている人ならどうってことないことなのだろうが、なれない人間にはつかれる。

来週も、また、学会である。

11月は、あれこれとあるが、場所は京都。遠くに出ることはない。ちょっと気楽にしていられる。

當山日出夫(とうやまひでお)