ウィキペディアとISBN2011-01-27

2011-01-27 當山日出夫

ウィキペディアについてはいろんな意見がある。その中の一つとして、ざっくりとした概略をつかむのに便利というのが、ある。あるいは、参考文献や関連リンクなどをたどる入り口としての利用、である。

このときに有効なのが、ISBNが記してあるかどうか、ということ。

参考文献にISBNが記載してあると、そこから、書籍情報源にリンクすることなる。そして、ここからは、

PORTA(国立国会図書館)
Webcat Plus(国立情報学研究所)
カーリル

などに、リンクしてある。また、Amazonなどにも。

いくら、ウィキペディアの情報が信用できないという発想の人間でも、国立国会図書館の「PORTA」まで信用しない、ということはないであろう。国立情報学研究所の「Webcat Plus」も同様。図書館でさがすとなると、「カーリル」の利用になるだろう。

私自身、特に、ウィキペディアの記事であるから信用するということはない。しかし、このサービスは、非常に便利であると思う。あるいは、今後、ウィキペディアが発展していくには、記事の記述内容そのものよりも、より適切な参考文献を掲示してあって、ISBNから、各種の検索機能をつかえる……このような方向があるのではないかと思っている。

特に、人文学の場合、先行研究、参考文献をどのように探すか、ということが基本にある。この観点から見るかぎり、ウィキペディアの利用には、新たな側面があるように思える。

極端にいえば……そこに書いてあることは、そこそこの概略が書いてあればいい。しかし、参考文献がきちんとしている。なにしろ、ネット上の記載であるのだから、特に制限があるというわけではない。また、参考文献として名称を記載するのに、著作権の制約があるということもない。

私の場合、(少なくとも日本の)ウィキペディアの今後の発展の一つの方向として、参考文献(ISBN)の充実という方向があるように思う。

當山日出夫(とうやまひでお)

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