『大学生からの文章表現』2011-05-04

2011-05-04 當山日出夫

黒田龍之助.『大学生からの文章表現』(ちくま新書).筑摩書房.2011

学生に、この本をすすめたものかどうか、まようところである。

たしかにおもしろい。おもしろい文章の書き方、の本である。だが、これで、「レポート」や「論文」を書くとなると、はたしてどうか、というのが、いつわらざるところである。

もちろん、筆者も、そんなことは承知の上で、この本を書いたのだろうし、また、実際に大学で授業もしているにちがいない。たぶん、その背景には、きまりきったレポートや論文の書き方の指導が、きちんとなされている、ということがあってのことだろう。そうでないのに、いきなり、このような文章の書き方だけを学んで、レポート・論文の役にたつとは思えない。

この一方で、最近出た本では、

黒木登志夫.『知的文章とプレゼンテーション』(中公新書).中央公論新社.2011

が、きわめて対照的である。さて、どうしようか、である。

當山日出夫(とうやまひでお)