『わろてんか』あれこれ「女のかんにん袋」2017-12-03

2017-12-03 當山日出夫(とうやまひでお)

『わろてんか』第9週「女のかんにん袋」
https://www.nhk.or.jp/warotenka/story/09.html

前回は、
やまもも書斎記 2017年11月27日
『わろてんか』あれこれ「笑売の道」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/11/27/8735329

どうもこのドラマは、展開が早い。実際の人物をモデルに、その後半生まで描くということなら、テンポが速くなるのはいたしかたないかもしれない。が、もうちょっとじっくりと、若い夫婦の寄席経営の苦労を描いてもいいように思えるが、どうだろうか。

今回は、かんにん袋。寄席の仕事で家庭をかえりみない藤吉に、ついにてんはかんにん袋を破裂させてしまう。まあ、土曜日の段階で、もとにもどって、円満な家庭をとりもどしたところで終わってはいたが。

ところで、この週になって、風太が新たな役割で登場してきている。寺ギンのところで、芸能の仕事をはじめるらしい。これで、藤吉、伊能栞、それから、風太と、てんをとりまく男性たちが、それぞれに、芸能ビジネスに加わることになった。これが、これからの展開にどう影響してくるかなのであるが、しかし、どうみても一番ビジネスの才覚のなさそうなのが藤吉である。が、それぞれの登場人物が、どのような立場で、芸能ビジネスにとりくんでいくのか、その違いが、これからの見どころかもしれない。

たぶんこのドラマは、これからの藤吉のビジネスの失敗を、なんとか才覚と工夫でのりきることになる、てんの内助の功を描くことになるのだろう。
追記 2017-12-10

この続きは、
やまもも書斎記 2017年12月10日
『わろてんか』あれこれ「笑いの神様」