『半分、青い。』あれこれ「何とかしたい!」2018-09-02

2018-09-02 當山日出夫(とうやまひでお)

『半分、青い。』第22週「何とかしたい!」
https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/story/week_22.html

前回は、
やまもも書斎記 2018年8月26日
『半分、青い。』あれこれ「生きたい!」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/08/26/8950069

このドラマもあと一ヶ月ほどとなった。終盤にむけて、どのような展開にになるのだろうか、と思ってみていると……どうやら、鈴愛は、一人メーカーを立ち上げるということになりそうだ。これはこれで面白そうなのだが、はたして無事に成功するだろうか。

ところで、鈴愛が、東京に行くきっかけにのそもそもは、娘(カンちゃん)のスケートの夢をかなえるためであったはずだが、それが、東京のオフィス(廃校になった学校の再利用)に行って、グリーングリーングリーンの加藤恵子に刺激されて、どうやら考え方が変わってきたようだ。無論、カンちゃんのスケートのことはあるとしても、それよりも、自分で自立したくなった鈴愛であった。

この自分でメーカーを立ち上げるところが、これからの一ヶ月ほどで、どのような実を結ぶことになるのか、ここが、これからの見どころの中心になるのだろう。

そして、故郷のふくろう町の人びとの様子が、この週もしんみりと描かれていた。和子さんを失った萩尾家の人びと。それから、律とより子の関係。

そのなかにあって、鈴愛と律の関係はいったい何なのであろうか。単なる友達でもない。かといって、恋人でもない(律には妻子があり、鈴愛にも子どもがいる)。幼なじみであったにはちがいないが、この二人の間には、ただそれだけではない、何か、強く相手を意識するところがあるようだ。このドラマ、鈴愛の人生の物語(漫画家をめざし、挫折し、百円ショップで働き、結婚して、これも失敗におわる、そして、次のステップをめざす)であると同時に、律と鈴愛の、二人の揺れ動く関係の物語でもあった。

鈴愛の人生の側には、かならず、律の存在があったといってよい。このドラマに描かれたような、鈴愛と律との関係……幼なじみからの関係……これが、このドラマを魅力的なものにしていたことに気づく。朝ドラの定番である、女性の半生を描く、ここから一歩踏み出したところが、このドラマにあるとしたら、鈴愛と律との関係を描いたところにあると言ってよいだろう。

追記 2018-09-09
この続きは、
やまもも書斎記 2018年9月9日
『半分、青い。』あれこれ「信じたい!」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/09/09/8958133

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