彼岸花2018-10-03

2018-10-03 當山日出夫(とうやまひでお)

前回は、
やまもも書斎記 2018年9月26日
雨の日の庭
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/09/26/8965160

水曜日なので花の写真。今日は、彼岸花である。この季節、ちょうど秋の彼岸のころになると、我が家の近辺のところどころで花を咲かせる。

日本国語大辞典(ジャパンナレッジ)を見てみる。

ヒガンバナ科の多年草。中国原産といわれ、古く日本に渡来し、本州以西の各地の土手、路傍、墓地などの人家の近くに生え、また、まれに栽培もされる。

とあり、さらに説明がある。別名が多い。日本国語大辞典に掲載のものとしては、まんじゅしゃげ、しびとばな、てんがいばな、ゆうれいばな、すてごばな、はみずはなみず、などが載っている。

用例は、和漢三才図会(1712)に、「石蒜(しびとばな)〈略〉俗云死人花、又云彼岸花」とあるよしである。また、北原白秋の「思ひ出」(1911)に、「曼珠沙華」と書いて「ひがんばな」とルビがあるらしい。

『言海』にもある。

「彼岸花」の項目を見ると、「曼珠沙華」に同じとある。

マンジュシャげ 名 曼珠沙華 曼珠沙、梵語、赤華ト譯ス 草ノ名、原野、又、墓地ナドニ多シ 一根ヨリ數葉ヲ生ズ、水仙ヨリ狭クシテ一尺許、綠黑ニシテ、厚ク固ク光ル、夏枯レテ、秋ニ至リ、圓キ莖ヲ出スコト、一尺餘、彼岸ノ頃、頂ニ數花蔟リ開ク、深紅六瓣ニシテ細ソク、返リ卷ク、實、熟スレバ、莖、腐リ、新葉ヲ生ジ、冬ヲ歷テ枯レズ、根モ水仙ニ似テ、茶褐ナリ、此草、諸國、方言甚ダ多シ。テンガイバナ。トウロウバナ。ヒガンバナ。カミソリバナ。キツネノカミソリ。シビトバナ。イウレイバナ。ステゴバナ。

『言海』のころ、「彼岸花」よりも「曼珠沙華」の方が、普通の言い方であったようである。

彼岸花

彼岸花

彼岸花

彼岸花

彼岸花

Nikon D7500
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR

追記 2018-10-10
この続きは、
やまもも書斎記 2018年10月10日
マルバルコウ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/10/10/8970775

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