『プルーストを読む』鈴木道彦 ― 2018-10-29
2018-10-29 當山日出夫(とうやまひでお)

鈴木道彦.『プルーストを読む-『失われた時を求めて』の世界-』(集英社新書).集英社.2002
http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0175-f/index.html
生きて元気なうちに読んでおきたい本というものがある。私にとって、プルーストの『失われた時を求めて』は、そんな本のうちの一つである。「一つ」といっても、一冊ではない。岩波文庫版(現在、刊行中)で、一四巻になる。大作である。だが、これは、死ぬまでに読んでおきたいと思う本である。
岩波文庫で刊行中(現在、2018年10月で、一二巻まで)。光文社古典新訳文庫でも刊行中。集英社版では、鈴木道彦訳で揃う。古書になるが、ちくま文庫版でも揃う( 井上究一郎訳、一〇巻)。
岩波文庫が完結するのを待っていてもいいのだが……もう、自分も年をとってきたと感じるようになったので、とにかく読み始めてみることにした。
で、その前に、この作品について入門的な本を読んでおこうと思って手にしたのが、『プルーストを読む』である。
入門的な予備知識をと思って読み始めたのだが、これが、面白い。いや、文学研究としてすぐれた本である。ほとんど一気に読み終えてしまった。読み終えたあとで、著者を確認して、『失われた時を求めて』の翻訳者であることを知った。また、現代において、プルースト研究の第一人者である。
作品の書かれた時代背景……一九世紀の最後の作品であり、二〇世紀の最初の作品という位置づけ……における、この作品の各種のテーマ……ユダヤ人であり、スノブであり、同性愛であり、芸術であり……なるほど、このようなテーマが、小説のテーマとして描かれているのか、気付かされるところが多々ある。
ともあれ、『失われた時を求めて』の魅力が十分につたわってくる。後は、覚悟を決めて読むだけである。
http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0175-f/index.html
生きて元気なうちに読んでおきたい本というものがある。私にとって、プルーストの『失われた時を求めて』は、そんな本のうちの一つである。「一つ」といっても、一冊ではない。岩波文庫版(現在、刊行中)で、一四巻になる。大作である。だが、これは、死ぬまでに読んでおきたいと思う本である。
岩波文庫で刊行中(現在、2018年10月で、一二巻まで)。光文社古典新訳文庫でも刊行中。集英社版では、鈴木道彦訳で揃う。古書になるが、ちくま文庫版でも揃う( 井上究一郎訳、一〇巻)。
岩波文庫が完結するのを待っていてもいいのだが……もう、自分も年をとってきたと感じるようになったので、とにかく読み始めてみることにした。
で、その前に、この作品について入門的な本を読んでおこうと思って手にしたのが、『プルーストを読む』である。
入門的な予備知識をと思って読み始めたのだが、これが、面白い。いや、文学研究としてすぐれた本である。ほとんど一気に読み終えてしまった。読み終えたあとで、著者を確認して、『失われた時を求めて』の翻訳者であることを知った。また、現代において、プルースト研究の第一人者である。
作品の書かれた時代背景……一九世紀の最後の作品であり、二〇世紀の最初の作品という位置づけ……における、この作品の各種のテーマ……ユダヤ人であり、スノブであり、同性愛であり、芸術であり……なるほど、このようなテーマが、小説のテーマとして描かれているのか、気付かされるところが多々ある。
ともあれ、『失われた時を求めて』の魅力が十分につたわってくる。後は、覚悟を決めて読むだけである。
追記 2018-11-01
『失われた時を求めて』第一巻(岩波文庫)については、
やまもも書斎記 2018年11月1日
『失われた時を求めて』岩波文庫(1)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/11/01/8986844
『失われた時を求めて』第一巻(岩波文庫)については、
やまもも書斎記 2018年11月1日
『失われた時を求めて』岩波文庫(1)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/11/01/8986844
最近のコメント