『なつぞら』あれこれ「なつよ、開拓者の郷へ」2019-08-11

2019-08-11 當山日出夫(とうやまひでお)

『なつぞら』第19週「なつよ、開拓者の郷へ」
https://www.nhk.or.jp/natsuzora/story/19/

前回は、
やまもも書斎記 2019年8月4日
『なつぞら』あれこれ「なつよ、どうするプロポーズ」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/08/04/9137162

いい最終回だった……という感じの土曜日の放送であった。なつと一久は結婚する。そして、夕見子も雪次郎と結婚することになる。さらに、十勝に新しい農協の工場ができる。また、雪次郎も、雪月であたらしいお菓子を開発した。万事、めでたし、めでたし、である。

このドラマも、あと二ヶ月を切っている。ここで、ラストにむけて、いったん区切りをつけて再出発といったところだろうか。

これまでのことをちょっとふりかえってみる。気になっていることが二つほどある。

第一には、のぶさんのことである。

なつが十勝に来るにあたって、また、東京に出るにあたって、それを支えてきた人物である。放送記者として、北海道につとめているということになっている。この人物が、どうも影がうすい。もうちょっと表にでてくるストーリーの展開でもよかったのではないだろうか。

放送記者という仕事である。十勝の酪農について、また、なつのたずさわっているアニメーションについても、放送記者ならではの、ものの見方があっていいように思う。

第二には、ムーラン・ルージュのことである。

兄の咲太郎は、ムーラン・ルージュを再建するということで、川村屋のマダムから借金をしていた。それを返す、返さないで、川村屋との間には、何かしら不穏な感じがあった。それが、今では、すっかり解消してしまっているようである。劇場の件、それから、借金の件は、どうなったのであろうか。

以上の二つが、ここにきて、これまでの展開で、ちょっと気になっているところである。これが、これからのドラマのなかで、どうなるのかと思っている。

ところで、妹の千遥は、なつの結婚式には出席していなかった。これは、ちょっと残念な気がする。しかし、出席してはいないものの、たぶん幸せに暮らしているだろうと感じさせるところはあった。

次週以降、アニメーションをめぐって新たな展開になるようだ。楽しみに見ることにしよう。

追記 2019-08-18
この続きは、
やまもも書斎記 2019年8月18日
『なつぞら』あれこれ「なつよ、笑って母になれ」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/08/18/9142363