『スカーレット』あれこれ「一人前になるまでは」2019-10-27

2019-10-27 當山日出夫(とうやまひでお)

『スカーレット』第4週「一人前になるまでは」
https://www.nhk.or.jp/scarlet/story/index04_191021.html

前回は、
やまもも書斎記 2019年10月20日
『スカーレット』あれこれ「ビバ!大阪新生活」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/10/20/9166789

この週の見どころは、次の二点だろうか。

第一に、喜美子の成長。

この週で、ドラマの中では二年半が経過した。喜美子は、一八才である。大久保さんからまかされた荒木荘の仕事をきちんとこなせるようになってきた。この成長した喜美子の姿が、この週では印象的であった。

第二に、大久保さん。

もう引退ということなのだろうか、大久保さんは荒木荘をやめることになる。やめるにあたって、あとをつぐことになる喜美子に、厳しく仕事をしこむ。だが、その厳しさの中に優しさが感じられる。内職の仕事も、大久保さんが喜美子のことを思ってのことだった。この大久保さんの優しさも、この週で印象に残るところである。

以上の二点が、この週のポイントかなと思う。

さらに書けば、あいかわらずの奇妙な荒木荘の住人たち。荒木さだをはじめとして、ちや子、圭介、雄太郎、どれもユニークである。この奇妙な人たちの中で生活している喜美子が、これからどういうきっかけで、陶芸の道にはいっていくことになるのか、ここのところが今からの楽しみでもある。

また、折りにふれて出てくる信楽の人たち……家族に、照子、信作……これらの人たちとも、つながって喜美子は、大阪でたくましく生きている。さて、次週は、草間宗一郎も再登場のようである。楽しみに見ることにしよう。

追記 2019-11-03
この続きは、
やまもも書斎記 2019年11月3日
『スカーレット』あれこれ「ときめきは甘く苦く」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/11/03/9172262