『スカーレット』あれこれ「ときめきは甘く苦く」2019-11-03

2019-11-03 當山日出夫(とうやまひでお)

『スカーレット』第5週「ときめきは甘く苦く」
https://www.nhk.or.jp/scarlet/story/index05_191028.html

前回は、
やまもも書斎記 2019年10月27日
『スカーレット』あれこれ「一人前になるまでは」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/10/27/9169515

この週のポイントは、次の三点だろうか。

第一に、圭介とのこと。

下宿人の圭介に恋人ができる。相手は、犬のゴンをつれて散歩にきている、あき子である。そのため、圭介は荒木荘を出ることになるのだが、その時に、喜美子は気付く。自分が、これまで、圭介のことを思っていたことを。この気持ちは、恋なのであろうか。そこまでいかない、ちょっと淡い感情のようなものかもしれない。

第二に、大久保さん。

たしか一日だけのことだったが、大久保さんが、荒木荘にやってくる。そして、喜美子が無事に荒木荘の女中としてやっていることを確認して、帰っていく。その帰っていくときの、玄関を出てからの表情が、なんとも満ち足りたという印象であった。

第三に、草間さん。

喜美子は、草間宗一郎と再会する。草間が探していた妻は、どうやら別の男と暮らしているらしい。そこで、喜美子は、草間と一緒にその店に行く。そして、何事もなかったかのごとく、立ち去ることになる。

以上の三点が、この週のポイントかなと思う。

この週は、喜美子の成長を描いた週だったと思う。圭介と別れることによって、一段、人間的に成長したようである。また、大久保さんにも認めてもらうことができた。さらに、草間さんと再開して、かつて草間さんから学んだ柔道の教えを確認することになった。

喜美子は、美術の学校に通うことになるのだろうか。そう思っていたところに、父からの電話であった。次週は、信楽を舞台にドラマは進行するようだ。楽しみに見ることにしよう。

追記 2019-11-10
この続きは、
やまもも書斎記 2019年11月10日
『スカーレット』あれこれ「自分で決めた道」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/11/10/9174882