ハゼノキ2019-12-25

2019-12-25 當山日出夫(とうやまひでお)

水曜日なので花の写真の日。今日は花ではなく、ハゼノキの紅葉である。

前回は、
やまもも書斎記 2019年12月18日
ガマズミ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/12/18/9190652

たぶん、ハゼノキだろうと思ってみている。我が家の近辺のかなりのところで目にする。散歩で歩いていると、紅葉した葉っぱが印象的である。

日本国語大辞典(ジャパンナレッジ)を見る。

「はぜのき」で項目がある。

ウルシ科の落葉高木。昔、琉球から渡来したもので、実から蝋(ろう)を採るために栽培されていたものが野生化し、今では、本州の関東以西・四国・九州の暖地に生える。

とあり、さらに説明がある。用例は、書言字考節用集(1717)、日本植物名彙(1884)などからとってある。江戸時代からこの語でつかわれていたようである。

日本植物名彙に「ハゼノキ」とあるのは、これが正式名称、学名ということになるのだろう。ただ、「はぜ」で検索してみると、

「はぜのき(黄櫨)」の異名、とあって、用例は、饅頭屋本節用集(室町末)から見える。また、『言海』にも、「はぜ」であるようだ。

『言海』を見ると、「はぜ」の項目には、「黄櫨(ハジ)ノ轉、其條ヲ見ヨ。」とある。さらに、「はじ」の項目を探すと、

はじ 黄櫨 名 〔はにしノ約〕 又、ハニシ。今、ハゼ。ヤマウルシ。漆ノ木ノ一種、山中ニ多シ、葉ハ漆ニ似テ粗キ鋸齒アリ、木心、黄ナリ、古ヘ、染料トス、黄櫨染(クワウロゼン)コレナリ、秋早ク紅葉スルガ故ニ、はじもみぢナド、歌ニモ詠メリ。又、一種、實ヨリ蝋ヲ採ルモノヲモ、はぜ、はぜうるし、らふのきナドイフ、諸國ニ多ク栽ウ、葉ハ、漆ニ似テ鋸齒無ク長大ニシテ、實モ亦大ナリ。

と、ここまで書いてみて、気付いた。「黄櫨染」ということばは最近目にした。今上天皇の即位の礼のときである。その衣服が、「黄櫨染の御袍」であった。辞書はひいてみるもの、いや今では、検索してみるものである。

ハゼノキ

ハゼノキ

ハゼノキ

ハゼノキ

ハゼノキ

ハゼノキ

ハゼノキ

Nikon D500
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR

2019年12月24日記

追記 2020-01-08
この続きは、
やまもも書斎記 2020年1月8日
山茶花
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/01/08/9199503

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