『スカーレット』あれこれ「涙のち晴れ」2020-02-02

2020-02-02 當山日出夫(とうやまひでお)

『スカーレット』第17週「涙のち晴れ」
https://www.nhk.or.jp/scarlet/story/index17_200127.html

前回は、
やまもも書斎記 2020年1月26日
『スカーレット』あれこれ「熱くなる瞬間」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/01/26/9206544

この週の見どころは、次の二点かなと思う。

第一に、喜美子の執念。

穴窯での陶芸に、喜美子は再度、再々度、こころみるが失敗におわる。それでも、喜美子はあきらめらないようだ。八郎は、そんな喜美子に愛想をつかしたかのようである。家を出ていってしまう。それでも、まだ、喜美子は穴窯での陶芸に執念を見せる。

このあたりの喜美子の陶芸への執念が、これからの喜美子の根底にあることになるのだろう。

第二、その挫折した喜美子を救う、荒木荘の人びと。

穴窯に挫折した喜美子は、大阪に出る。ちや子さんに会うためである。そこで、ちや子さんのみならず、雄太郎さん(信楽太郎)とも、また、大久保さんとも出会う。さらに、さえずりのマスターも登場していた。そして、大久保さんは言う……家事のできる人間なら何でもできる、と。

これらの人びとの再開を通じて、喜美子はさらに陶芸家としての道を進むことを決意したようだ。

以上の二点が、この週のみどころかと思ってみていた。

さらに書いてみるならば、弟子の三津は、喜美子と八郎のもとを去っていった。特に、八郎との間に何があったということでもないのだが、しかし、喜美子の家族の和をみだしてはいけないと、自ら身をひいたという感じであった。 

それから、その喜美子をとりまく信楽の人びと……照子、信作、百合子、それから、母親など、これらの人びとのことが、じんわりと描かれていたように思う。

次週、喜美子はさらに陶芸の道に邁進することになるようだ。楽しみに見ることにしよう。

2020年2月1日記

追記 2020-02-09
この続きは、
やまもも書斎記 2020年2月9日
『スカーレット』あれこれ「炎を信じて」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/02/09/9211772

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの名称の平仮名4文字を記入してください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/02/02/9209362/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。