『麒麟がくる』あれこれ「家康への文」2020-06-02

2020-06-02 當山日出夫(とうやまひでお)

『麒麟がくる』第二十回「家康への文」
https://www.nhk.or.jp/kirin/story/20.html

前回は、
やまもも書斎記 2020年5月26日
『麒麟がくる』あれこれ「信長を暗殺せよ」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/05/26/9250638

歴史を語るのに、陰謀論という視点がある。この意味では、この回はいろいろと面白かった。

今川の先鋒をつとめることになった家康を、信長は調略しようとする。その信長に、家康のことを告げたのは、帰蝶だった。だが、その帰蝶もまた、そのことを、どうやら光秀からの通信によって知ったようだ。結局は、光秀の配慮が、歴史を動かした背後にあったということになるのだろうか。

まあ、そんなことはないだろうと思うのだが、歴史の表舞台に登場することのない光秀が、どのように戦国の争乱にかかわっていくことになるのか、ここのところを、このドラマはどう描くことになるのか、この意味では、非常に興味深い。

ところで、家康を調略することになる信長は、その母(於大の方)と子との心情にはいりこむことになる。ここは、信長自身が、自分の母(土田御前)のことを思いながらも、ついにその母には愛されることのなかったという前回の展開をふまえて見るならば、なかなか巧みな脚本であったかと思うところがある。

ドラマのオープニングで、蹴鞠指導とあったので、今川義元が蹴鞠をするのかと思ったら違った。以前の『おんな城主直虎』では、今川での蹴鞠のシーンがうまく使われていた。この『麒麟がくる』で蹴鞠に興じていたのは、越前の朝倉であった。

さて、次回は、いよいよ桶狭間の合戦になるようだ。どのように信長の活躍を描くことになるのか。また、そこに光秀は、どう関係してくるのか、楽しみに見ることにしよう。(次回で、このドラマは、一端休止ということになるらしい。)

2020年6月1日記

追記 2020-06-09
この続きは、
やまもも書斎記 2020年6月9日
『麒麟がくる』あれこれ「決戦!桶狭間」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/06/09/9255650

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