オンライン授業あれこれ(その七) ― 2020-06-06
2020-06-06 當山日出夫(とうやまひでお)
続きである。
やまもも書斎記 2020年5月30日
オンライン授業あれこれ(その六)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/05/30/9252140
週に一回(水曜日)の教材配信。それにレポートという形式で進めることにしている。第一回のレポートの提出を締め切った。
ざっと読んで思ったことなど書いておくことにする。二点ほどある。
第一には、全体として思ったよりもレベルが高いということ。
通常の授業があったときに出すのと同じ課題で出してみたのだが、例年のレポートよりもできがいい。
これは、漫然と時間割があってそれにしたがって学校に来て教室で話しを聞いているだけ、という状態から、一歩抜け出して、自分で配布された教材を読まなければならないことによるのだろう。だいたい、これまで、毎回、A4の用紙で4ページほどの分量の教材を配布してきている。通常の授業があったときの配布プリント(2ページ)に解説(2ページ)を加えたものである。
ざっと読んで採点してみた印象としては、どうにもこうにもならない、はしにもぼうにもひっかからない、というのはほとんど無かった。だいたいのレポートが、こちらの意図したポイントをはずすことなく書いてある。
この意味では、オンラインでの教材配信というのも、教育的効果はそれなりにあると言っていだろうと判断している。
第二に、しかし、そうはいっても、レポートの要件を満たしていないものが目につく。レポートの書き方を知らないのである。
全体をまったく改行なし、連続して書いてあるのがかなりある。
文体が、「です」「ます」になっているものがある。
「~~と思います」という言い方をしているものがある。これは、学生の意見を求めたものではない。配布した教材に書いてあったことを、課題の趣旨に沿って要約すればよいのである。
このあたりのことは、先週の教材配布のときに、レポートの講評として、学生に示しておいた。今回は、これらのことについては評価の対象にふくめなかった。しかし、次回からは、このようなこと、レポートの書き方の形式的なことについても、評価の対象とするとして、課題を出そうかと思う。この場合、再度、上記のような書き方をしてはいけないと、学生に示す必用がある。
多少、厳しい評価になるかもしれないが、しかし、このようなことは、勉強していく中で、どこかの段階で、指導されなければならないことである。オンライン授業で、その他の科目のレポート提出など増えていることだろうと思う。ここは、守るべきルールを示したうえで、それに沿って書くことを求めることも、必用なことであると思う。
以上の二点が、第一回のレポートの提出を見て、思うことなどである。
それにしても、レポートの課題を見ていない学生が少なからずいる。大学のLMSでは、学生がアクセスすれば、そのことが分かるようになっている。それを見ると、レポート課題を出したときのメッセージを、見ていない学生が存在する。
このような学生については、大学の事務の方に、連絡しておいた。
前期はオンライン授業、期末試験は無し、平常点評価ということになっている。あと三回のレポートである。配布した教材を読んでまとめるという方向でやっていきたいと思っている。そして、レポートの書き方の作法ということについても、おりをみて言及していくつもりでいる。
2020年6月5日記
続きである。
やまもも書斎記 2020年5月30日
オンライン授業あれこれ(その六)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/05/30/9252140
週に一回(水曜日)の教材配信。それにレポートという形式で進めることにしている。第一回のレポートの提出を締め切った。
ざっと読んで思ったことなど書いておくことにする。二点ほどある。
第一には、全体として思ったよりもレベルが高いということ。
通常の授業があったときに出すのと同じ課題で出してみたのだが、例年のレポートよりもできがいい。
これは、漫然と時間割があってそれにしたがって学校に来て教室で話しを聞いているだけ、という状態から、一歩抜け出して、自分で配布された教材を読まなければならないことによるのだろう。だいたい、これまで、毎回、A4の用紙で4ページほどの分量の教材を配布してきている。通常の授業があったときの配布プリント(2ページ)に解説(2ページ)を加えたものである。
ざっと読んで採点してみた印象としては、どうにもこうにもならない、はしにもぼうにもひっかからない、というのはほとんど無かった。だいたいのレポートが、こちらの意図したポイントをはずすことなく書いてある。
この意味では、オンラインでの教材配信というのも、教育的効果はそれなりにあると言っていだろうと判断している。
第二に、しかし、そうはいっても、レポートの要件を満たしていないものが目につく。レポートの書き方を知らないのである。
全体をまったく改行なし、連続して書いてあるのがかなりある。
文体が、「です」「ます」になっているものがある。
「~~と思います」という言い方をしているものがある。これは、学生の意見を求めたものではない。配布した教材に書いてあったことを、課題の趣旨に沿って要約すればよいのである。
このあたりのことは、先週の教材配布のときに、レポートの講評として、学生に示しておいた。今回は、これらのことについては評価の対象にふくめなかった。しかし、次回からは、このようなこと、レポートの書き方の形式的なことについても、評価の対象とするとして、課題を出そうかと思う。この場合、再度、上記のような書き方をしてはいけないと、学生に示す必用がある。
多少、厳しい評価になるかもしれないが、しかし、このようなことは、勉強していく中で、どこかの段階で、指導されなければならないことである。オンライン授業で、その他の科目のレポート提出など増えていることだろうと思う。ここは、守るべきルールを示したうえで、それに沿って書くことを求めることも、必用なことであると思う。
以上の二点が、第一回のレポートの提出を見て、思うことなどである。
それにしても、レポートの課題を見ていない学生が少なからずいる。大学のLMSでは、学生がアクセスすれば、そのことが分かるようになっている。それを見ると、レポート課題を出したときのメッセージを、見ていない学生が存在する。
このような学生については、大学の事務の方に、連絡しておいた。
前期はオンライン授業、期末試験は無し、平常点評価ということになっている。あと三回のレポートである。配布した教材を読んでまとめるという方向でやっていきたいと思っている。そして、レポートの書き方の作法ということについても、おりをみて言及していくつもりでいる。
2020年6月5日記
追記 2020-06-15
この続きは、
やまもも書斎記 2020年6月15日
オンライン授業あれこれ(その八)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/06/15/9257669
この続きは、
やまもも書斎記 2020年6月15日
オンライン授業あれこれ(その八)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/06/15/9257669
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