オンライン授業あれこれ(その八)2020-06-15

2020-06-15 當山日出夫(とうやまひでお)

続きである。
やまもも書斎記 2020年6月6日
オンライン授業あれこれ(その七)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/06/06/9254648

毎週、水曜日の朝(午前九時)に教材の配信ということをつづけている。今までのところ、毎回、A4で4ページの分量のものを送信している。これぐらいなら、読むのにもそう負担ではないだろうと思う。また、もしスマホしか持っていないという学生(PCを自分で持っていない)、であっても、Word文書とPDFの両方を配信しているので、なんとかなっているだろうと思う。

この前のレポートの提出率を見ると、たぶんほとんどの学生がなんとかしているという印象はある。普通に授業があったとしても、普段の学生の出席率は半分ほど、試験の受験率は八割ほどであるので、たぶん、普通に授業があったときと同じ程度のことはできているのだろうと思う。

だが、ここにきて一つ気がかりなことがある。それは、学生が教材を見なくなっていることである。教材やレポート課題は、大学のLMSで配信している。学生がそれを見れば、分かるようになっている。もしまだ見ていなければ、未読と表示されるようになっている。

先週、第二回のレポートの課題を出した。すると、その翌日には、電子メールでレポートを提出してきた学生が数名いた。しかし、その一方で、レポート課題の連絡メッセージ自体をまだ見ていない学生が、かなりの数になる。

さかのぼって、以前に配信した教材などについても見てみるのだが、どうやら、徐々に学生が、オンラインの教材配信から離れていっているような感じがしてならない。あるいは、学生の方も、オンデマンドの教材配信、レポート提出(まだ二回目であるが)、に疲れてきているのかもしれない。

四月にオンライン授業となったときには、大学の方針では、ZOOMを使うことはなかった。後になって、Webexを使うことができるようになった。しかし、それは、私が、オンラインでの教材配信の方針を決めて学生に通知した後のことであった。いまから、リアルタイム双方向に方針転換することもできないと思う。既定の方針のままでいくしかないだろう。

ともあれ、今後、第二回のレポートの提出状況を見て、それからまた考えることになるかと思う。

2020年6月14日記

追記 2020-06-20
この続きは、
やまもも書斎記 2020年6月20日
オンライン授業あれこれ(その九)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/06/20/9259458