『エール』あれこれ「歌の力」2020-10-11

2020-10-11 當山日出夫(とうやまひでお)

『エール』第17週「歌の力」
https://www.nhk.or.jp/yell/story/week_17.html

前回は、
やまもも書斎記 2020年10月4日
『エール』あれこれ「不協和音」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/10/04/9301949

この週で印象に残っているのは、次の二点ぐらいだろうか。

第一に、「若鷲の歌」。

予科練の歌である。この歌は、今にいたるまで歌い継がれている名曲である。その作曲を裕一が手がけることになる。そのいきさつが印象深く描かれていた。

今日の価値観からするならば、予科練を批判的に見ることはいくらでもできよう。だが、その当時にあっては、少年たちの憧れのまとであったことも、またまぎれもない事実として認めることも大事だろう。少なくともそのような時代であったことは確かなことである。

第二に、戦争と裕一。

梅と結婚した五郎が東京にやってくる。久しぶりに対面した五郎と、裕一は口論になる。五郎は、戦争に協力するような歌をつくってほしくないと嘆願する。だが、裕一はききいれない。

音楽で国につくすということで、召集をまぬがれたことになっている裕一には、せめて音楽で国のためになることをしたいという気持ちがあるのであろう。しかし、その屈折した思いは、五郎には伝わらない。ただ、音は、その裕一のこころのうちを理解している。

以上の二点が、この週を見て思ったことなどである。

次週、裕一は、戦場に赴くことになるようだ。また、藤堂先生も登場するらしい。どのように戦場というものを描くことになるのか、楽しみに見ることにしよう。

2020年10月10日記

追記 2020-10-18
この続きは、
やまもも書斎記 2020年10月18日
『エール』あれこれ「戦場の歌」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/10/18/9306890

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