『麒麟がくる』あれこれ「宗久の約束」2020-10-13

2020-10-13 當山日出夫(とうやまひでお)

『麒麟がくる』第二十七回「宗久の約束」
https://www.nhk.or.jp/kirin/story/27.html

前回は、
やまもも書斎記 2020年10月6日
『麒麟がくる』あれこれ「三淵の奸計」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/10/06/9302708

この回で描かれていたのは、信長の上洛……足利義昭をともなって……の舞台裏、といったところかと思う。ともあれ、権謀術数のうずまく京の都に、信長は無事に、しかも鎧を身につけることなく、上洛をはたすことができた。その裏には、光秀と今井宗久との約束事があった、という筋書きである。

ここでも、「天下」ということはでてきていない。信長の希望としては、領国の安定と、畿内を中心とした「大きな国」をつくることにある、といっていいだろう。そして、光秀は、室町幕府の再興を願っている。次の将軍が、武家の棟梁として、世の中を治めてくれることが、光秀のねがいであるといっていいのだろう。だが、肝心の義昭は、次の将軍になるには、どうかと思われるが、さてどうなるだろうか。(まあ、歴史の結果は分かってはいるのだが。)

したがって、信長から、これからどうする……信長につかえるか、将軍につかえるか……と問われたとき、迷うことなく、足利将軍につかえると返答している。(が、それも最終的には、信長につかえ、そして、本能寺の変をおこすことになるのだが。)

また、伊呂波太夫の存在が大きい。ドラマとしては、架空の人物なのであるが、その役割……身分秩序の外側にあって、武家とも公家とも商人とも自由につきあいのある……が、生きてきていると感じさせる。その一方で、帰蝶が出てこないのが、ちょっと寂しい。

さて、次回は、義昭が将軍となるようだ。光秀がそこでどのような働きをすることになるのか、楽しみに見ることにしよう。

2020年10月12日記

追記 2020-10-20
この続きは、
やまもも書斎記 2020年10月20日
『麒麟がくる』あれこれ「新しき幕府」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/10/20/9307613