『エール』あれこれ「ふるさとに響く歌」2020-11-15

2020-11-15 當山日出夫(とうやまひでお)

『エール』第22週「ふるさとに響く歌」
https://www.nhk.or.jp/yell/story/week_22.html

前回は、
やまもも書斎記 2020年11月8日
『エール』あれこれ「夢のつづきに」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/11/08/9314291

この週は、裕一の故郷の福島の話し。家族の物語であった。家族のことをあつかって、二つのことが描かれていたのだが、さて、これはもともと独立した週の話しだったのかもしれないと思ったりする。編集の都合で、前半と後半にまとめられてしまったような印象をうけた。

第一には、鉄男のこと。

鉄男のところに、家族をテーマにした曲の依頼がくる。しかし、書けない。家族というものを、福島において、棄ててきてしまったからである。そんな鉄男を、裕一は、福島にさそう。小学校の校歌のおひろめである。そこで、鉄男は、いきわかれてしまった弟と再会をはたす。

結果としては、その後、鉄男は家族を題材にした曲を手がけることができるようになる。

第二には、浩二のこと。

裕一の弟の浩二は、リンゴ農園の娘のまき子に好意を寄せている。しかし、まき子は東京に行くという。そんなまき子に対して、意を決して心中をうちあける。

最後は、二人の結婚式。ここには、裕一の家族も出席していた。

以上の二つの話しがこの週の展開であった。

出てきた裕一の曲としては、「高原列車は行く」があったが、ここは、この曲のことをもっと大きくあつかう脚本、編集であった方がよかったのではないだろうか。が、ともあれ、裕一とその周囲のひとびとの気持ちのつたわってくる週であった。

さて、次回は、娘の華のこと。それから、「君の名は」のことになるようが。楽しみに見ることにしよう。

2020年11月14日記

追記 2020-11-22
この続きは、
やまもも書斎記 2020年11月22日
『エール』あれこれ「恋のメロディ」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/11/22/9319079