『おちょやん』あれこれ「うちは、かわいそやない」2020-12-06

2020-12-06 當山日出夫(とうやまひでお)

『おちょやん』第1週「うちは、かわいそやない」
https://www.nhk.or.jp/ochoyan/story/01/

これはもう習慣のようになってしまっているので、いつものようにNHKの朝ドラを見ている。新しくはじまったのは『おちょやん』である。主に昭和の大阪を舞台に描くことになるはずである。

第一週は、ヒロイン(千代)の子ども時代。河内の農村が舞台であった。のんだくれの父、そこに現れた新しい母、まだ幼い弟。そして、近所の人びと、ともだち、学校の先生。おきまりのパターンといってしまえばそれまでだが、第一週を見た限りでは、よく作ってあると感じた。

特に、千代(毎田暖乃)の演技が、実に達者である。子役の演技だけで、この週を見てしまったようなところがある。それから、新しい母の、栗子(宮澤エマ)が、いい感じを出していた。

この河内の村は、第一週だけで、次週からは、千代の奉公先になる道頓堀が舞台になるようだ。

ところで、このドラマでは、千代は学校に通っていなくて字が読めないという設定になっている。さて、これから、大阪で生きていくのに、リテラシは必要になるだろうが、どのようにしてそれを身につけることになるのか。このあたりがちょっと気にはなる。

昭和戦前の大阪、その演劇、芸能の世界をどう描いていくことになるのか。このドラマも楽しみに見ることにしたい。

2020年12月5日記

追記 2020-12-13
この続きは、
やまもも書斎記 2020年12月13日
『おちょやん』あれこれ「道頓堀、ええとこや~」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/12/13/9326248