『おちょやん』あれこれ「道頓堀、ええとこや~」2020-12-13

2020-12-13 當山日出夫(とうやまひでお)

『おちょやん』第2週「道頓堀、ええとこや~」
https://www.nhk.or.jp/ochoyan/story/02/

前回は、
やまもも書斎記 2020年12月6日
『おちょやん』あれこれ「うちは、かわいそやない」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/12/06/9323910

第二週になって、舞台は大阪、道頓堀に移った。これまで見てきた印象としては、これは朝ドラの傑作になりそうである。

見ていて思うことは、細部にいたる脚本と演出のきめのこまかさである。

たとえば、千代が、岡安の娘のみつえの小学校にお弁当をとどけるシーン。二人の同い年の少女の立場の違いというか、身分というか、社会的階層というか、このあたりの差異をきちんと描いている。

また、最後のところで、岡安を出て雨宿りしている千代を見つけたのは乞食であった。朝ドラに乞食が、乞食として登場してきたのは、あまり例がないかもしれない。が、このあたりは、その当時の時代、社会を、きっちりと描こうという意図を感じる。(ちなみに、今では、その当時のような「職業としての乞食」というものがもう無くなってしまっているといっていいだろう。)

それから、劇中劇(天海一座)が良かった。

これから、このドラマは演劇、芸能の世界を描いていくことになるのだろう。昭和戦前の演劇、芸能の世界は、華やかさはあったろうが、しかし、その一面では、社会的差別というものがつきまとっていたはずである。このあたりのことを、このドラマはどう描くことになるのか、あるいは、描かずに済ますという方向をとるのか、今から気になるところである。

さらにいえば、広く大阪といっても、千代の生まれ育った河内と、道頓堀とでは、そのことばも違う。この方言の違いというものも、描いている。このあたりは、丁寧に作ってあるという印象を持つ。

次週以降、成長した千代の話しになるようだ。楽しみに見ることにしよう。

2020年12月12日記

追記 2020-12-20
この続きは、
やまもも書斎記 2020年12月20日
『おちょやん』あれこれ「うちのやりたいことて、なんやろ」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/12/20/9328473