NHKアナザーストーリーズ向田邦子 ― 2021-01-25
2021-01-25 當山日出夫(とうやまひでお)
NHK「アナザーストーリーズ」突然あらわれ突然去った人〜向田邦子の真実〜
https://www.nhk.jp/p/anotherstories/ts/VWRZ1WWNYP/episode/te/RYXGKM7GR7/
この番組のことは、轟亭さんに教えてもらった。夜の放送を録画しておいて、後日見ることになった。
今年(二〇二一)は、向田邦子が亡くなって四〇年になる。いろいろと関連する本が出たり、テレビ番組があったりするかと思っているのだが、これもその一つといっていいのかもしれない。
向田邦子については、昨年の暮れから今年のはじめにかけて、集中的に読んでみた。その著作の多く……エッセイのいくつかと小説……は、そのほとんどを、文庫本で読むことができる。
私が向田邦子のことを知ったのは、どういうきっかけだったろうか。脚本家としての名前は知っていたように覚えている。だが、決定的に向田邦子という名前を意識したのは、エッセイの『父の詫び状』を読んでからだった。この本を読んだときのことは、なんとなく記憶にある。
その後、向田邦子のエッセイが文庫本で出るようなことがあると買って読んでいた。そのエッセイのかなりの部分は読んだかと思う。この前、向田邦子をまとめて読みかえしてみて、忘れていた作品もあれば、読んだ記憶が残っている作品もある、といったところだろうか。私にとって、向田邦子は、軽妙洒脱な文章を書くエッセイストという印象で強くのこっている。
特にネコの話しが興味深かった。独身で暮らしていた向田邦子が、なぜ人間の機微をうがったようなホームドラマが書けるのかと問われて、ネコを見ていればわかるとこたえた……たしか、こんな内容のエッセイを読んだ記憶がある。
ところで、NHKの番組である。見ていて思ったこととしては、ネコのことがまったく出てこなかったということが、ちょっと気になる。残念ということでもないが、すこしぐらいネコのことに触れてあってもよかったのではないか。
病気のことについては、向田邦子自身は多くを語っていない。エッセイでも、わずかにそれとなく触れてあるばかりである。ここのところを、番組でははっきりと描いていた。
また、番組では、向田邦子の声の録音が紹介されていた。聞いて感じたことは、きれいな東京アクセントの声だな、ということである。
少し時間をおいてから、さらに向田邦子の作品を読み返してみたいと思う。
2021年1月23日記
NHK「アナザーストーリーズ」突然あらわれ突然去った人〜向田邦子の真実〜
https://www.nhk.jp/p/anotherstories/ts/VWRZ1WWNYP/episode/te/RYXGKM7GR7/
この番組のことは、轟亭さんに教えてもらった。夜の放送を録画しておいて、後日見ることになった。
今年(二〇二一)は、向田邦子が亡くなって四〇年になる。いろいろと関連する本が出たり、テレビ番組があったりするかと思っているのだが、これもその一つといっていいのかもしれない。
向田邦子については、昨年の暮れから今年のはじめにかけて、集中的に読んでみた。その著作の多く……エッセイのいくつかと小説……は、そのほとんどを、文庫本で読むことができる。
私が向田邦子のことを知ったのは、どういうきっかけだったろうか。脚本家としての名前は知っていたように覚えている。だが、決定的に向田邦子という名前を意識したのは、エッセイの『父の詫び状』を読んでからだった。この本を読んだときのことは、なんとなく記憶にある。
その後、向田邦子のエッセイが文庫本で出るようなことがあると買って読んでいた。そのエッセイのかなりの部分は読んだかと思う。この前、向田邦子をまとめて読みかえしてみて、忘れていた作品もあれば、読んだ記憶が残っている作品もある、といったところだろうか。私にとって、向田邦子は、軽妙洒脱な文章を書くエッセイストという印象で強くのこっている。
特にネコの話しが興味深かった。独身で暮らしていた向田邦子が、なぜ人間の機微をうがったようなホームドラマが書けるのかと問われて、ネコを見ていればわかるとこたえた……たしか、こんな内容のエッセイを読んだ記憶がある。
ところで、NHKの番組である。見ていて思ったこととしては、ネコのことがまったく出てこなかったということが、ちょっと気になる。残念ということでもないが、すこしぐらいネコのことに触れてあってもよかったのではないか。
病気のことについては、向田邦子自身は多くを語っていない。エッセイでも、わずかにそれとなく触れてあるばかりである。ここのところを、番組でははっきりと描いていた。
また、番組では、向田邦子の声の録音が紹介されていた。聞いて感じたことは、きれいな東京アクセントの声だな、ということである。
少し時間をおいてから、さらに向田邦子の作品を読み返してみたいと思う。
2021年1月23日記
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