『麒麟がくる』あれこれ「離れゆく心」2021-01-26

2021-01-26 當山日出夫(とうやまひでお)

『麒麟がくる』第四十二回「離れゆく心」
https://www.nhk.or.jp/kirin/story/42.html

前回は、
やまもも書斎記 2021年1月19日
『麒麟がくる』あれこれ「月にのぼる者」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/01/19/9339010

この回で描いていたのは、やはり本能寺の変への道筋ということだろうか。

人びとの心が、信長から離れていく。正親町天皇も信長を信用していない。また、かつての将軍義昭も出てきていたが、信長については、見限っている。信長のいる京には上洛したくないとも言っていたかと思う。また、家康も信長にこころをゆるしてはいない。

そのなかにあって、信長への忠誠心を見せているのが、秀吉であり、光秀ということになりそうである。しかし、秀吉と光秀は、うまくいっていない。秀吉は、信長の家臣としての出世ばかりを考えているかのごとくである。天下の太平のことを思っているのは、光秀のみということになりそうである。

しかし、その光秀に対しても信長の疑心暗鬼の念は容赦ない。信長は、光秀を打ちすえることまでする。

徐々にではあるが、信長に対する反感、反信長の包囲網とでもいうべきものが、なんとなくできているようだ。これをうけて、光秀がどう行動することになるのか……その結果が本能寺の変ということなのだろうと思う。

この回においても、「麒麟」への言及があった。信長は麒麟たりえない。であるならば、光秀自身が麒麟になるほかないのかもしれない。

さて、このドラマもいよいよ最終に近づいてきた。四四回の予定だから、次回が四三回目。最終の一つ前ということになる。予告では、帰蝶の姿があったが、どのような登場のしたかをするのだろうか。ラストにむけてどのような展開になるのか。楽しみに見ることにしよう。

2021年1月25日記

追記 2021-02-02
この続きは、
やまもも書斎記 2021年2月2日
『麒麟がくる』あれこれ「闇に光る樹」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/02/02/9343313

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