『青天を衝け』あれこれ「篤太夫、遠き道へ」2021-07-06

2021-07-06 當山日出夫(とうやまひでお)

『青天を衝け』第21回「篤太夫、遠き道へ」
https://www.nhk.or.jp/seiten/story/21/

前回は、
やまもも書斎記 2021年6月29日
『青天を衝け』あれこれ「篤太夫、青天の霹靂」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/06/29/9392680

栄一は、パリに行くことになった。

この週で印象に残っているのは、次の三点ぐらいだろうか。

第一に、慶喜。

慶喜は、ついに将軍となる。その慶喜に、栄一は謁見することになる。(さて、この当時の制度として、栄一の身分で将軍と直に話すことは、可能だったのか、このあたりの時代考証がちょっと気にはなるのだが。)ともあれ、慶喜は、栄一に、パリ行きを依頼することになる。その慶喜は、時代の流れが見えていたということになる。

この慶喜が、結果としては、最後の将軍となり、そして大政奉還になることは、今日の視点からは、もう分かっていることなのだが、そのあたりのなりゆきを、これからどう描いていくことになるのだろうか。

第二に、小栗上野介。

幕府の開明派を代表する人物として登場してきていた。これまでの、幕末、明治維新を舞台にした大河ドラマでは、そう大きく等上場することはなかったかと思うのだが、この『青天を衝け』では、重要な役割を与えられている。

討幕の側……この時点では薩長ということになるが……ではなく、幕府の方こそ文明開化を推し進める原動力になっていた、そう考えることができる。(もし、討幕ということにならず江戸幕府が続いていても、文明開化に向かって日本は動いただろうという感じで描いてあった。)

第三に、栄一。

慶喜に面会して、パリ行きを依頼されて、栄一は快諾することになる。ついさきほどまで、尊皇攘夷をいっていた人間も、変われば変わるものだが、この時のパリ行きの判断が、最終的には、その後の日本の経済の行く末を決める大きなポイントということになる。

以上の三点ぐらいが、印象に残っているところだろうか。

その他には、故郷に残してある妻の千代のことが、印象深かった。また、祐宮が明治天皇というところまできたが、この後、明治になってからの明治天皇の登場はあるだろうか。

さて、次週以降、いよいよパリ万博ということでドラマは展開するようだ。どのようなパリを描くことになるのか、楽しみに見ることにしよう。

2021年7月5日記

追記 2021年7月13日
この続きは、
やまもも書斎記 2021年7月13日
『青天を衝け』あれこれ「篤太夫、パリへ」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/07/13/9397596

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