『青天を衝け』あれこれ「篤太夫と最後の将軍」2021-07-20

2021-07-20 當山日出夫(とうやまひでお)

『青天を衝け』第23回「篤太夫と最後の将軍」
https://www.nhk.or.jp/seiten/story/23/

前回は、
やまもも書斎記 2021年7月13日
『青天を衝け』あれこれ「篤太夫、パリへ」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/07/13/9397596

明治維新である。この回の見どころとしては、次の二点ぐらいかと思う。

第一に、栄一。

栄一は、パリにいる。そこで、日本のことが気にはなるのだが、情報が入ってこない。いや、ある意味では、この時代のように、外国に出てしまえば、情報が隔絶してしまうような状況の方が、留学という点では、意味があったのかもしれないと思う。

が、ともあれ、パリで栄一は、ヨーロッパの国々の、商業と政治のあり方について、見聞をひろめることになる。これは、日本に帰国してから、明治維新以降の渋沢の経済での活躍ということを考えれば、重要な伏線ということになる。

その栄一は、パリに行っても算盤を手放さない。いつも机の上には、算盤がある。日本に先がけて、断髪・廃刀ということになっても、それを素直に受け入れているようだ。これは、栄一が、もとは農民だから、武士ということにそうこだわりがないせいなのであろう。新しい時代の流れに順応していっている。

第二に、慶喜。

討幕の動きが激しくなろうとしているところで、慶喜は、大政奉還ということになる。これは、ある意味では、クーデターのようなものかもしれない。討幕の大義名分を失わせてしまうことになる。

これに対して、京都の朝廷側では、岩倉具視を中心にして、王政復古の旗をあげる。クーデターに対する、クーデターである。

ここで、いよいよ明治維新ということになっていく。

だが、ここで描かれていたのは、慶喜の孤独感であったかとも思う。江戸の最後の将軍として、大政奉還を決意するものの、それを補佐するものはいない。円四郎は死んでしまっているし、また、栄一は遠くの異国にいる。

以上の二点が、この回を見て思ったところなどである。

次回は、八月の放送になる。まあ、たぶんオリンピックは開催ということなのだろう。オリンピックの放送は、一切見ないことにするつもりでいる。定時のニュースぐらいは見るが。時代の流れとしては、栄一がパリにいる間に、日本は明治維新をむかえてしまうということになる。このあたり、どう描くことになるのか、楽しみに見ることにしよう。

2021年7月19日記

追記 2021年8月17日
この続きは、
やまもも書斎記 2021年8月17日
『青天を衝け』あれこれ「パリの御一新」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/08/17/9411326