プロジェクトX「トランジスタラジオ」2021-07-24

2021-07-24 當山日出夫(とうやまひでお)

プロジェクトX トランジスタラジオ 営業マンの闘い

前回は、
やまもも書斎記 2021年7月17日
プロジェクトX「オートフォーカスカメラ」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/07/17/9398803

私が今つかっているソニーの製品としては、Walkmanがある。(以前は、パソコンはVAIOだったのだが。)だが、そのどこを見ても、「MADE IN JAPAN」の文字はない。いや、どこで作っているの表示がまったくない。もう「MADE IN JAPAN」とする価値、どこで作ったものなのか示す必要は無いのかもしれない。「SONY」というブランドがあれば十分ということなのだろう。

だが、それも二一世紀の今日なってからの状況である。かつて、「MADE IN JAPAN」は粗悪品の名前だった。それを、すぐれた工業製品のブランドにかえていったのが、戦後の日本の高度成長経済の時代であった。そして、それを象徴するものとして、ソニーのトランジスタラジオがある。

この番組ではあえてそのような方針で製作したのだろうが、トランジスタラジオを作った技術の問題は、まったくとりあげることがなかった。それよりもメインにあつかっていたのは、そのすぐれた製品を、アメリカ、ヨーロッパに売り込んでいった、営業マンたちの奮闘の様子であった。

なるほど、いわれてみればそうである。いくらすぐれた工業製品をつくったところで、それを売る人間がいなければ、どうにもならない。この意味では、営業マンに焦点をあてた、この放送の企画の意味があろうかというものである。

ところで、トランジスタラジオもまた、戦後の日本の人びとの生活のなかにあって、大きな役割をはたしたものの一つである。だが、これもいまではほとんど消え去ってしまっている。今、ラジオを聞こうと思えば、パソコンで聞く、スマホで聞く、という時代かもしれない。せいぜい、自動車を運転しながらであろうか。一方、ラジオドラマ、オーディオドラマは、今でもつづいている。たぶん一〇年以上前に買ったラジオがまだつかえるはずである。出してきてホコリをはらって、電池をいれてみようかと思う。ソニー製である。

2021年7月23日記

追記 2021年7月29日
この続きは、
やまもも書斎記 2021年7月29日
プロジェクトX「われら茨の道を行く」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/07/29/9402708

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