『カムカムエヴリバディ』あれこれ「第2週」2021-11-14

2021-11-14 當山日出夫(とうやまひでお)

『カムカムエヴリバディ』第2週
https://www.nhk.or.jp/comecome/story/details/story_details_02.html

前回は、
やまもも書斎記 2021年11月7日
『カムカムエヴリバディ』あれこれ「第1週」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/11/07/9438225

このドラマは名作である。第2週にして確信するところがある。

この週の背景となる時代は、日中戦争から、太平洋戦争の開始まで。徐々に世の中が、軍事色にかわっていくころになる。それでも、まだ世相としては、いくぶんの明るさを残していた時代ということになるのかもしれない。

印象に残っているシーンがいくつかある。

月曜日は、安子と稔の文通で展開していた。その手紙のやりとりを通じて、お互いの気持ちを確認するとともに、時代の流れも描くことになっていた。

大阪にいる稔を安子がたずねていき。川縁で夕陽を見るシーンはよかった。

そして、岡山に帰る安子を、稔もおいかける。橘の家で家族とあう。おつきあいさせてほしいときりだす。このときの安子のうれしそうな、少し困惑しているような表情がよかった。このとき、流れていたのは、渡辺貞夫の演奏だった。

勇と稔のキャッチボールの場面もうまいと思った。兄弟のそれぞれにすれちがうきもちが、うまく表現されていた。

最後は、一九四一年一二月八日の日米開戦のニュースであった。ラジオの英語講座も、これでおわりとなった。

次週、太平洋戦争の時代を描くことになるようだ。安子と稔のなかも、そう簡単にはいかないらしい。戦争の時代にあって、どのようにこの二人のことを描くことになるのか、楽しみに見ることにしよう。

2021年11月13日記

追記 2021-11-21
この続きは、
やまもも書斎記 2021-11-21
『カムカムエヴリバディ』あれこれ「第3週」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/11/21/9441891