『カムカムエヴリバディ』あれこれ「第4週」2021-11-28

2021-11-28 當山日出夫(とうやまひでお)

『カムカムエヴリバディ』第4週
https://www.nhk.or.jp/comecome/story/details/story_details_04.html

前回は、
やまもも書斎記 2021年11月21日
『カムカムエヴリバディ』あれこれ「第3週」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/11/21/9441891

このドラマは、一〇〇年の物語ということなのだが、時間の進行が早い。しかし、その早さをあまり感じさせない。じっくりと物語を描いているように感じる。今まで見たところとしては、おそらくこれまでの朝ドラ史上に残る名作といってよいだろう。

この週もいろいろとあった。稔の出征。子どもの誕生。さらには、勇も出征することになった。岡山は空襲にあう。安子の母と祖母が亡くなることになる。たちばなの店もなくなる。しかし、そこから父親は店を再開することになる。終戦。やっと戦争が終わって、たちばなの店もなんとかスタートするのだが、その父も亡くなってしまう。勇が帰還した。そして、最後には、稔の戦死の知らせがとどくことになる。

実にいろいろなことのあった週である。だが、その慌ただしい時間の流れのなかで、戦時下の岡山の人びと、玉音放送、そして戦後の暮らし、といったものが、情感をこめて描かれていたと思う。

生まれた女の子は、るいという名前になった。このドラマにおいては、安子のつぎのヒロインということになる。安子とるいは、ひなたの道を歩くことができるだろうか。

印象に残っているのは、父親の金太の亡くなるときのシーン。おはぎを売りに行った少年が帰ってくるところから、現実と幻想がいりまじって、最後はナレーションで締めくくっていた。これは、こころに残る。

ここまでは、安子の岡山での生活を描いてきたが、これからどうなるのだろうか。戦後の人びとの暮らしのなかで、安子とるいのことが気になる。

それから、気になっているのが、おはぎを売りに行った少年のこと。この少年は、再びドラマに登場することがあるのだろうか。今後の展開の伏線としてなのか、このあたりが気になるところでもある。

次週、戦後になって、いよいよラジオで「カムカムエヴリバディ」が始まるようだ。楽しみに見ることにしよう。

2021年11月27日記

追記 2021年12月5日
この続きは、
やまもも書斎記 2021年12月5日
『カムカムエヴリバディ』あれこれ「第5週」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/12/05/9445550

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