映像の世紀プレミアム(19)「東京 破壊と創造の150年」 ― 2021-12-17
2021-12-17 當山日出夫(とうやまひでお)
映像の世紀プレミアム (19) 東京 破壊と創造の150年
これは、今年の四月の放送。オリンピックの前のころのことである。東京の今を象徴するものとしては、新しく建設された国立競技場。それから、COVID-19のために人通りの途絶えた町並み、ということになるであろうか。
映像記録が残されている、明治のおわりから、大正、昭和の戦後にかけて、東京という町の変遷を、歴史とともにおっている。これまで、「映像の世紀」「新・映像の世紀」「映像の世紀プレミアム」と、その時の放送、今年になってからの再放送と、たぶん、全部を見てきているはずであるが、これらのなかで、一番印象にのこるのが、この「東京」の回であったといってよいだろう。
最も印象的な場面は、昭和二〇年(一九四五)三月一〇日の、東京大空襲の映像。といっても、動画像は残っていないらしい。残っている記録としては、空が明るく見える夜景の写真のみ。しかし、私がこれまで見た「映像の世紀」のシリーズ全部を通して、もっとも印象にのこるシーンでもある。
かつて、若いとき、東京に暮らしていた。その町並みは、一九七〇年代以降のものになる。一九六四年の東京オリンピックで大きく姿を変えた、その後の東京である。だが、その東京の町を歩いて、この町が、明治からの歴史の上になりたっていること、あるいは、場所によって江戸時代からの名残をとどめている戸地であることも、なんとなく感じながら暮らしていたのを思い出す。
もう、東京に行くこともなくなってしまった。COVID-19のため、学会などは基本的にオンラインになっている。以前ならば、年に一~二回ぐらいは、学会などで行っていたものである。しかし、今の東京に行っても道に迷うだけかもしれない。特に渋谷あたりなどは、再開発されて、昔の私の学生のころの面影は無くなっているかと思う。
ともあれ、幾度となく廃墟となった東京の町。関東大震災、そして、太平洋戦争。が、そこから立ち上がってきたのが、東京という町であったことになる。
さて、岩波文庫で以前に出た「東京百年物語」(三冊)は買って持っているのだが、全部をきちんと読んだというのではない。探し出してきて、これを読みなおしておきたいと思う。
2021年12月16日記
映像の世紀プレミアム (19) 東京 破壊と創造の150年
これは、今年の四月の放送。オリンピックの前のころのことである。東京の今を象徴するものとしては、新しく建設された国立競技場。それから、COVID-19のために人通りの途絶えた町並み、ということになるであろうか。
映像記録が残されている、明治のおわりから、大正、昭和の戦後にかけて、東京という町の変遷を、歴史とともにおっている。これまで、「映像の世紀」「新・映像の世紀」「映像の世紀プレミアム」と、その時の放送、今年になってからの再放送と、たぶん、全部を見てきているはずであるが、これらのなかで、一番印象にのこるのが、この「東京」の回であったといってよいだろう。
最も印象的な場面は、昭和二〇年(一九四五)三月一〇日の、東京大空襲の映像。といっても、動画像は残っていないらしい。残っている記録としては、空が明るく見える夜景の写真のみ。しかし、私がこれまで見た「映像の世紀」のシリーズ全部を通して、もっとも印象にのこるシーンでもある。
かつて、若いとき、東京に暮らしていた。その町並みは、一九七〇年代以降のものになる。一九六四年の東京オリンピックで大きく姿を変えた、その後の東京である。だが、その東京の町を歩いて、この町が、明治からの歴史の上になりたっていること、あるいは、場所によって江戸時代からの名残をとどめている戸地であることも、なんとなく感じながら暮らしていたのを思い出す。
もう、東京に行くこともなくなってしまった。COVID-19のため、学会などは基本的にオンラインになっている。以前ならば、年に一~二回ぐらいは、学会などで行っていたものである。しかし、今の東京に行っても道に迷うだけかもしれない。特に渋谷あたりなどは、再開発されて、昔の私の学生のころの面影は無くなっているかと思う。
ともあれ、幾度となく廃墟となった東京の町。関東大震災、そして、太平洋戦争。が、そこから立ち上がってきたのが、東京という町であったことになる。
さて、岩波文庫で以前に出た「東京百年物語」(三冊)は買って持っているのだが、全部をきちんと読んだというのではない。探し出してきて、これを読みなおしておきたいと思う。
2021年12月16日記
最近のコメント