映像の世紀バタフライエフェクト「宇宙への挑戦 夢と悪夢 天才たちの頭脳戦」2022-05-19

2022年5月19日 當山日出夫(とうやまひでお)

面白かった。録画しておいて、翌日の朝にゆっくりと見た。

アポロ11号の月着陸の時は、家にいて(たしか夏休みだった)、テレビを見ていたのを思い出す。あのころ、たしかに宇宙開発には夢があった。しかし、それは、今となってははかないものであったといえるかもしれない。

一つには、宇宙ロケットの開発は、第二次世界大戦中のドイツV2に由来する。このことは、これまでにさんざん語られてきたことであろう。そして、その中心にいたのが、フォン・ブラウンであった。以前の「映像の世紀」シリーズでも、目にした記憶がある。少なくとも、戦後の宇宙開発は、戦時中の軍事技術の上に構築されてきた。

もう一つは、現代、そして将来において、宇宙開発は、これまた軍事技術と切り離して考えることができないということだろう。現在のウクライナでの戦争は、様々な宇宙開発の技術の応用でもある。また、将来の火星探査も、これまた軍事技術と切り離して考えることもできない。

このようなことを思ってはみるのだが、しかし、一方で、宇宙開発には確かに夢がある。この番組は、宇宙にかけた夢の物語であり、また、同時にそれが、軍事技術とともにあるという現実の世界の姿の物語でもあった。そして、科学と技術の発展に根本的に必要なのは、ヒューマニズムであることを強く訴えかける内容であったと思う。

さて、次回は、スターリンとプーチンのことになるようだ。これも楽しみに見ることにしよう。

2022年5月17日記

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