ブラタモリ「鴨川」2022-06-20

2022年6月20日 當山日出夫

ブラタモリ 鴨川

土曜の夜の放送。録画しておいて、日曜日の朝にゆっくりと見た。

鴨川、賀茂川については、高校生のときに、その流域のほとんどすべてを歩いたことがある。カメラを持って歩いた。上賀茂神社の競馬の神事もカメラを持って出かけた。

雲ヶ畑の源流のあたりの山道も歩いた。その当時は、京阪の三条駅から京バスに乗って行ったものである。終点のバス停から、かなり歩いた。

番組で取り上げていたのは、貴船、上賀茂、そして、高瀬川。このあたりは、妥当な選択だったかと思う。が、京都の街と鴨川、賀茂川のことを考えるには、平安京の造営にあたって、その流路の変更ということが取り上げられるべきだろうとは思う。しかし、ここのところに言及してしまうと、古代から中世にかけての平安京の暮らしということになってしまう。番組の構成としては無理があることになるだろう。

今見ることのできる、京都市内の鴨川の景観は、近代になってから、あるいは、昭和以降の治水工事の結果である。それまで、鴨川は、幅広く蛇行して流れていた。それを、まっすぐに流れるようにして、護岸工事をきっちりとしたのは、新しいことである。いうなれば、平安京の人びとのみならず、江戸時代の人びとにとっては、賀茂の河原というのは、今のような整備されたものではなかった。刑場にもなったということは、このあたりが、京の街からは域外の地域と意識されていたことを示すものであろう。

ここしばらく居職の生活である。家で本を読んでいる。このまえ鴨川の景色を見たのは、何時のことになるだろうか。もう忘れてしまっている。

2022年6月19日記